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ロング・グッドバイ

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  • サイズ B6判/ページ数 579p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152088000
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

私立探偵フィリップ・マーロウは、億万長者の娘シルヴィアの夫テリー・レノックスと知り合う。あり余る富に囲まれていながら、男はどこか暗い蔭を宿していた。何度か会って杯を重ねるうち、互いに友情を覚えはじめた二人。しかし、やがてレノックスは妻殺しの容疑をかけられ自殺を遂げてしまう。が、その裏には哀しくも奥深い真相が隠されていた…大都会の孤独と死、愛と友情を謳いあげた永遠の名作が、村上春樹の翻訳により鮮やかに甦る。アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞受賞作。

著者等紹介

チャンドラー,レイモンド[チャンドラー,レイモンド][Chandler,Raymond]
1888年シカゴ生まれ。7歳のころ両親が離婚し、母についてイギリスへと渡る。名門ダリッチ・カレッジに通うも卒業することなく中退。1912年アメリカへ戻り、いくつかの職業を経たのち、1933年にパルプ雑誌“ブラック・マスク”に寄稿した短篇「脅迫者は射たない」で作家デビューを飾る。1939年には処女長篇『大いなる眠り』を発表。1953年に発表した『ロング・グッドバイ』は、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の最優秀長篇賞に輝いた。1959年没。享年70(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

かえで

81
村上春樹訳、ハードボイルドの代名詞、私立探偵フィリップ・マーロウ長編の6作目。ミステリの大傑作。次々と起こったり現れたりする事件、謎、人物。非常に長い物語なので、中々答えに辿り着かないけど、作中の出来事や人物の繋がり、謎が分かったときの興奮たるや書き表せない程だった。そしてミステリであり、優れた純文学の作品でもあると思う。それでも難しく考えず、純粋なエンタメとしても楽しめるし、後の小説の多くの影響を与えたのがわかる。読んでも読んでも果てしなく終わらない感じもたまらなく良い。何よりもマーロウの格好よさ!2015/08/09

やも

68
セニョール・ピンクが好きなんです。チュッ。だからロング・グッドバイもずっと読みたかったんです。チュッ。主人公・マーロウは探偵🕵️テリーの奥さんが殺され、テリーは疑われる前に逃亡の手助けをマーロウに依頼する。マーロウは逃亡の手助けをしたと警察に目をつけられるがどうやら話は単純な殺人事件ではないらしい!?真相明かされるまでだいぶ翻弄されるんだけど、レディは守られて当然ってのが当たり前な世界観の中で、探偵としての職務と、男としての矜持を貫き通したマーロウは立派。頁数多かったけど読み切れて満足。チュッ。2025/07/17

at-sushi@進め進め魂ごと

68
初ディック、初P・マーロウ。酔い潰れた男を介抱したことをきっかけに、富豪の娘の殺人事件、アル中作家の捜索と、無関係とも思えるトラブルに巻き込まれていく。行間からサンダルウッドやグレービーソースの香りがしてきそうなアメリカンな固茹卵。 村上春樹への影響の大きさを覗わせる比喩や冗長な装飾がテンコ盛りで、ミステリとしてのリズム感はややダルい。旧訳版ではそうした寄り道部分がザックリ削られていたというのもむべなるかな。ハルキ同様、この寄り道部分にこそ萌える原文ガチ勢にはタマらんのだろうな。2019/06/30

とくけんちょ

67
古典なんて、全く古臭さは感じませんでした。めちゃくちゃ読者を楽しませようと練りに練られたストーリー。マーロウに感情移入できます。マーロウのような男になりたい。古臭くはないんだけど、古き良き探偵物語の面白さを感じさせてくれます。かといって、簡単に先は読めず、驚きが待ってます。面白いものは、時間が経っても、面白い。これは間違いない。2020/08/08

GAKU

66
初読は40年ほど前に清水俊二さん訳を。今回は村上春樹さん訳を読みました。ハードボイルド小説ファンの私としては、やはりこの世界観たまりませでした。改めて私の読書の趣向の原点は、この作品にあると実感しました。 2018/09/25

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