内容説明
コーヒーとカレーの匂いが漂う台所を惨劇が襲う。妻の肉切り包丁が夫の頚動脈を一閃、夫は即死、まもなく妻の心臓も停止した。その後も続発する無動機連鎖殺人―動機を持たない加害者が突然殺人者に変貌し、犯行直後に突然死する―事件は、新ウイルスの仕業か?警察庁特務捜査官を中心に影の名探偵の異名を取る犯罪学者ら各界の雄が真相を探るが、やがて彼らにも魔手が…ホラー・サスペンス大作。
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年三重県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社勤務等を経て、98年より専業作家に。幻想小説、ホラー、ミステリと、その作品分野は多岐にわたる。そのほか、翻訳、俳句、エッセイも発表し、好評を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tom Num
4
近しい者の頸動脈を刃物で切り裂き絶命させ、その直後に自らは心臓発作で死亡してしまう。殺人に至るまでの動機は殺人者には全く無く、殺人を行うその時まで自覚も無い。この発作的に身近な者を殺して直後心臓発作で自らも死んでしまうという事件が日本各地で頻発し、事件の全貌解明と終息を担った特殊捜査班が設立された。物語を読んでいくうちにくどい位に頻出するので犯人はおのずと解ると思います。面白かったのですが長い…本書の実に七割程が首を切られて死ぬ描写なのでそこをもう少し短くしてくれたらもっと楽しめたかな。ラストは◯。2017/04/02
devil
2
何?ここまで死体を量産してその原因をどう説明するのかと読み進めましたが、まさかのオカルトで済ませるとは!2025/08/17
ろけっと
2
ごくごく普通の家庭で、妻が夫の頚動脈を切り裂き、自身も心臓発作で死亡する。そしてその後次々と無動機連鎖殺人が起こり続ける。殺人事件の裏に潜む闇とは、なぜ関連のない殺人事件が続くのか?「闇に理由などない」本当に理由はないのか?倉阪作品の中でも上位に上げたい作品でした。2010/04/29
ケロたん
1
無動機連続殺人を追う特命チーム。1人また1人と死んでいく。どんな終わり方をするのかと期待をしたが、期待しない方が良かった。2020/09/02
栄吉
0
★★☆☆☆ [図書館]最後が…。遥の発した言葉がまだ救いかな。2017/08/11
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