異色作家短篇集
13のショック

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152086822
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

著者等紹介

マシスン,リチャード[マシスン,リチャード][Matheson,Richard]
1926‐。ニュー・ジャージー州生まれ。1950年に『F&SF』誌に発表した短篇「モンスター誕生(男と女から生まれたもの)」でデビュー。『地球最後の男』(1954年)『地獄の家』(1971年)『ある日とこかで』(1975年)など映画化された作品も多く、また「ミステリーゾーン」などでTVとも縁が深い。息子のリチャード・クリスチャン・マシスンも作家や脚本家として活躍中

吉田誠一[ヨシダセイイチ]
1931‐1987。東京外国語大学卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろこ

94
どれも楽しめた一冊。どれも最後に口がぽかんと半開きになるような読後感、久々に味わったこの感覚はまさにショック、それぞれブラックなひねりが効いていて良かった。単純にゾッとする話も好きだけれど、人間の恐怖でゾッとする、こういう話は大好物。「種子まく男」はまさにそれ。一番口がぽかんと開いてしまったな。うんうん、いるよね、こういう人…。毎日ちょこっと一話ずつ楽しめる長さなのも良かった。2019/08/16

たまご

24
最初から最後まで,1編がこの短さなのに嫌さが醸し出される話術を堪能できます.最後の「種まく男」が一番いやな話でした.動機もそうだし,ダッハウがこういう目的でつかわれるところとか本当に嫌.そんななかで「忍び寄る恐怖」にLA愛を感じてちょっとほっこりしました.2022/08/23

藤月はな(灯れ松明の火)

23
短いながらも怖さが詰められた13の短篇集。「ノアの子孫」の主人公がケチャムというのが何とも意味深。「顔」の真に恐れているもののリアリティにぞっとし、「長距離電話」の追い詰められる老女の心境と本当に怖い最後の一文が絡まり合う。人生を映画に例えた白昼夢のような「人生モンタージュ」、突然、知識を大量に入手できるようになった男の混乱の「天衣無縫」、カミュの「異邦人」と中井英夫の「大望のある乗客」のような「陰謀者の群れ」、男の真の目的にぞっとする「種まく男」「死者のダンス」はシレーの「死神と乙女」の絵を連想させます2012/11/01

くさてる

21
短編集。50年代の作品が主ということで、個人的には、時代的な制約を受けやすいSFや同じ種類の作品がたくさん出たあとのサイコミステリ風のものよりも、純粋に奇妙な味、後味の悪い話が面白かったです。というわけで一押しは、どうしてこんな行動を起こすのか分からない一人の男が創り出した疑心暗鬼と惨劇の進行具合に目が離せなくなる「種子まく男」でした。2015/11/18

白黒豆黄昏ぞんび

20
1冊に13編は短編にすると中弛みがなくてちょうどいい。それにしてもイヤな話ばかりで好きだなあ。特にイヤだったのは「顔」と「種子まく男」。とにかくイヤすぎて面白かった。2015/06/20

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