感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
45
スペイン発のコミック。ただし主人公は黒猫探偵ブラックサッド。ガチガチの正統派ハードボイルド、飄々とした主人公が、かつて恋人だった女優の死の謎を追って薄汚れた街をさすらう。黒猫だからかブラックサッドがちょっとかわいい(笑)どちらかと云うと黒豹っぽくて結構いかついんだが。青臭さを秘めた警察署長が良い味をだしている。続きも読みたいが、ちょっとお高い(泣)2021/06/20
多田幾多
31
まさに、バンド・デシネ(9番目の芸術)。構図や背景が美しく、バンド・デシネらしい暗い部分とユニークな部分を兼ね備え、普通に美術館に飾ってあっても違和感はない!そして、登場人物すべてが動物で、しかも人間のように生き生きしてる。ああ、素晴らしい!最後は或る意味、ブラックサッドの負けのような……勝ちのような……考えさせられる終わり方だ。しかし……うーん。出来れば、もっとページ数欲しいなあ……2013/10/21
くさてる
10
バンドデシネ紹介本に掲載された1頁を見ただけで、心惹かれた黒猫探偵のハードボイルド。お話自体は古き良きハードボイルドという感じなのだけど、大判でオールカラーの画面構成がとにかく素敵で、海外マンガが苦手の人にもこれはいけるのではないかと思います。私はいけました。とにかく登場人物(動物)たちの表情、仕草、ひとつひとつが愛らしく魅力的なことこの上ない。良かったです。2013/11/06
右脳neo
6
イカ耳とかびっくりしたときの顔、墓地でサイと熊に挟まれて?ってなってる顔が可愛い…。そしてケモケモ。ケモケモの毛も毛もがスーツでもんふりしている様は何と素晴らしきことよ。ラストあたりで出てくるスミルノフ君(シェーパード警部)の部下の、水色スーツのレッドフォックス刑事がたまらん好み。冷静無口キャラなのにお毛けがもふもふ、耳毛ももふもふ。指4本なのと爪の感じもだいぶケモ度高くて加点千点! 『……美しき夢の亡骸』『ようやく俺の悪夢に名前がついた。』 眠気が凄まじい時に読んでしまったから絵をあまり吟味できず。 2020/01/11
ねんこさん
3
ハードボイルドケモノ漫画。短いながら良くまとまったストーリーと非常にレベルの高い画力で満足度高し。コマ割りやアングルなんかも凄く工夫されていてため息が出る。とりあえずスミルノフ警部かっこよすぎだろ。2010/11/28