ハヤカワSFシリーズ<br> ラー

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ハヤカワSFシリーズ
ラー

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152085719
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ピラミッドの謎に魅せられ、その生涯を“タイムマシン”の開発に費やした現代人ジェディは、紀元前2624年への時間跳躍に成功する。だが、クフ王の治世下にあるエジプトで彼が目にしたのは、建造途上にあるはずのピラミッドが発掘されている現場だった。なぜかジェディを崇拝する監督官のメトフェルもまた、その秘密については固く口を閉ざす。ピラミッドとは何か?その目的とは?―帰還期限が迫るなか煩悶するジェディは、ついにクフ王その人への謁見の機会を得るが…古代エジプト哲学とSF的奇想を融合させた、『アイオーン』の著者による新境地。

著者等紹介

高野史緒[タカノフミオ]
1966年茨城県生まれ。お茶の水女子大学人文科学研究科修士課程修了。1995年、第6回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作『ムジカ・マキーナ』(ハヤカワ文庫JA)で作家デビュー。以降、音楽や舞踏などの芸術をテーマに、中世・近代西欧の史実に現代の科学技術を大胆に外挿した歴史改変小説『カント・アンジェリコ』『ヴァスラフ』などを発表、その集大成ともいえる連作長篇『アイオーン』(ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)で高い評価を得た
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

財布にジャック

59
う~ん。やっぱりピラミッドがいったい何なのかは、永遠の謎のままが良いんでしょうかね。しかし、タイムマシンに乗ってピラミッドの謎に迫る任務には、かなりあこがれます。エジプト好きな私は、このお話を読んでいる間はエジプトのことで頭がいっぱいで、嬉しかったです。でも、ストーリーは単調であまり好きではありませんでした。エジプトが最近ニュースを賑わわしているようですが、どうなっちゃうか心配で、早くもとの平和なエジプトに戻って欲しいと願うばかりです。2011/02/19

れみ

41
ピラミッドの謎を知るためタイムマシンに乗って古代エジプトへやってきた現代人ジェディ。しかしそこにあったのはすでに完成したピラミッドの発掘現場。言葉や内容が難しく読むのに苦労したけど。図らずもジェディが歴史に名を残すことになる辺りとか、最初に出会った古代エジプト人メトフェルとの間にあった繋がりのところにドキドキさせられた。謎が解けたかというとそうでもないけど、読後感はまあ悪くないかな。2014/08/03

UK

33
ピラミッドってテーマがあまりに魅力的すぎ。本の薄さが恨めしいというか、もっとびっちり描いて欲しかったかなあ。でも限られた分量でもわくわくする話ではあるけど。もっと読みたい。ピラミッドで誰か超大作書いてくれないかな。あるいはどなたかそういう本ご存知?2017/02/14

猫ぴょん

23
表紙にひと目惚れ笑笑☆彡 ウジャトの眼をお守りとしてるくらい好きな紀元前のエジプト。 思えば小学校1年生の時には既に古代エジプトが好きだった(作者と一緒ね) 紀元前2624年にタイムマシンで行く(≧▽≦)いやもう主人公の根性にまずは拍手☆彡 本気で羨ましい~!! そんな主人公のバディとなるメトフェルがステキ~(*^^*) なので終盤は切なさに悶絶(以下自粛w) 星野之宣さんの素晴らしい画力の絵で漫画読みたいな~♪ 主人公が遥かなる時の向こうに見た真実(*^^*) あるかも!2021/01/10

rosetta

18
★★★★☆『黒いピラミッド』から立て続け。タイムマシンでクフ王の時代のエジプトにやってきた主人公は三日後に回収されるまでに長年の夢だったピラミッドの目的を知りたい。初めて出会ったのはピラミッドの建設責任者である神官の若者。何故か彼は主人公を崇める態度をとる。多神教から太陽神ラーだけを信仰の対象にする一神教がせめぎ合う時代。遥か太古から残されていたピラミッドを自分が造ったと捏造しようとするクフ王。設定がSFなだけで至極真っ当に問題に取り組んでいる。哲学的考察もたっぷりなこっちの方が自分の好みに合っているなぁ2019/01/11

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