内容説明
詩を志す若き日のマーウィンは偉大な先達エズラ・パウンドの導きで南フランスの片田舎に向かう。その地にはかつて、恋の喜びと苦悩、悲しみをうたうトルバドゥールと呼ばれる詩人たちの歌がこだましていたのだ…彼らのなかでも、類まれな恋愛詩で歴史に名を残すベルナルト・デ・ヴェンタドルンの生涯を恋の季節の到来を告げる花サンザシの香りに包まれながらたどる詩的紀行。
著者等紹介
マーウィン,W.S.[マーウィン,W.S.][Merwin,W.S.]
ピュリッツァー賞、ボーリンゲン賞、タンニング賞を受賞した現代を代表する詩人。詩集や戯曲を数多く発表し南フランスでの生活をつづったThe Lost Uplandをはじめとして散文も著わす。谷川俊太郎の作品を英訳するなど、多言語の詩を翻訳するほか環境問題にも取り組む。現在はハワイのマウイ島に暮らしている
北沢格[キタザワイタル]
東京大学大学院人文科学研究科修了、中央大学助教授
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