内容説明
セックス中毒の僕は、医大をドロップアウトし、植民地村ダンズボロでエキストラのバイトをしている。カウンセリングに通い、なんとかセックス中毒から抜け出そうと悪戦苦闘しているけど、知り合った売春婦や教師やナースたちの誘惑をやっぱり断りきれない。しかも不幸は重なるもので、母親がいかれてしまって毎月3000ドルの入院費を払わなきゃならなくなった。世の中うまくいかない。しかたなく、僕は毎晩レストランに出没し、「ある演技」をして金を稼ぐことを思いついたんだけど…アメリカ文学界のホープが描く、型破りで切ない、愛と友情とセックスと親子の物語。
著者等紹介
パラニューク,チャック[パラニューク,チャック][Palahniuk,Chuck]
1962年2月21日生まれ。『インヴィジブル・モンスターズ』を出版社に持ち込んだがボツにされ、その怒りから執筆した『ファイト・クラブ』が大評判となり、ブラッド・ピット主演で映画化された。現在はオレゴン州ポートランドの牧場でテクノロジーからかけ離れた生活をしながら、執筆活動を続けている
池田真紀子[イケダマキコ]
上智大学法学部国際関係法学科卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
51
相変わらずのグロテスクな現代社会のトリビアをかき集める芸風に感心しつつも正直ちょっと飽きた。『インビジブル』と続けて読んで慣れるか麻痺したせいか。セックス中毒の主人公は、正気ではない生みの母親の医療費月三千ドルを稼ぐために、ある行為を行っていた。表題の意味はこれかと途中で驚く。ねじれた発想に驚き呆れる作品。またこの小説の母はサラ・コナーを連想する…… 強くはオススメしないが作家のファンであれば。この作家の未邦訳作品が多いので原書で読むしかないかなと諦めている。最近『ファイト・クラブ2』を出したらしい。2016/10/10
GAKU
24
初めて読んだ「サバイバー」が私には全くダメでした(こちらも感想アップしています)。しかしこの作家さんAmazon等のレビューが高いのでもう一度チャレンジしてみようと、かなりくだけた内容を選び読んでみました。また、また、ダメでした。この人の文体と、今一とらえどころのないストーリーテリングが私には合わないんだろうな。まぁ、こういうこともありますよね。残念!2015/08/29
kazi
12
エグい本読みたいと思って借りてみたけど全然面白くなかった。訳のせいかわからんけどめっちゃ文章読みにくい。2020/02/25
青味泥シンカ
8
読み終えるまでに三回ほど挫折したうえで、やっとこ読了いたしました。やりたいことは良く分かり、とっ散らかり具合は何時ものこと、結末には一種の大団円と、爽やかな後味が待っています──が、それと同時に、物事には限度がある訳で、文字通りの胸糞がてんでばらばらに続く展開には、もうちょっと短く出来なかったのかと言いたい所です。「読むな」と書かれたものを読んだくせにとも言えますが、何でもそれで片が付くと思ったら、大間違いとも言い返したい……でも、結局のところは面白かったので、正直悔しいところでもありますね。2024/05/05
ほしの
4
読書をしているときはいつも独りでいるときなんだけれども、こんなにもその孤独に寄り添うかのような小説は久々、もしくは初めてかもしれなかった。主人公も孤独であり、生の実感を求めて肉体的にも精神的にも苦しんでいてそして倒錯していてほんでもって臆病で。でも小説の最後は泣きそうになった。いや泣いてたかも2016/04/12
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