内容説明
姉のレイチェルは39歳。知的障害を持つ妹ベスは38歳。レイチェルは長年つきあっていた彼と別れて以来、成功だけを夢見て仕事に没頭する日々を送っている。かたやベスは生活保護を受けながら、働かずに暮らしていた。ベスは路線バスに乗るのが大好きで、始発から好きな運動手のバスを次々と乗り継いでは、夕方まで車内の人たちとおしゃべりを楽しむのだった。離れて暮らし、あまり連絡もとりあわなかったふたり。だがベスの突然の提案で、1年間いっしょにバスに乗ることになる。はじめはベスに「つきあってあげていた」レイチェルだったが、ストレートに愛情を示すベスや車内の個性的な人々と交流するうちに、自分が変わりはじめたのに気づき…。
著者等紹介
サイモン,レイチェル[サイモン,レイチェル][Simon,Rachel]
1959年生まれ、作家。自らの執筆のかたわら、米国ペンシルベニア州のブリンマー大学で創作も教えている
幾島幸子[イクシマサチコ]
早稲田大学政治経済学部卒。出版社勤務を経て、現在は翻訳業。ノンフィクションから児童書まで幅広く手がける
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宮永沙織
10
軽度の知的障害を持つ筆者が一年間妹に一緒にバスを乗らないかと誘われ、狭いと感じていた妹の世界が広いものだと知り、家族の付き合い方や他者との付き合い方を知る物語。2010/11/22
きたくり
2
◎実話です。39歳の姉と知的障害を持つ38歳の妹、家族のお話。変わり者パワーが大好きなのでとても面白く読んだ。そして何故か泣けました。2004/09/01
ぐぐ12345
1
ほのぼのとなんとなく読み切ってしまった2022/10/14
熊尾はなつ
1
読んでよかったなあ。私も運転手さんたちみたいになりたい。いっぱい抜き書きした。…全然関係ないけどレイチェル、そこはサムなんだね。リックじゃないんだね。2017/01/14
tai65
1
星4つ2014/12/11