ブラジルの赤

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  • サイズ B6判/ページ数 459p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152084644
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

ゴンクール賞を受賞し、一大ベストセラーとなった波瀾万丈の歴史冒険ロマン。ルネッサンス期の16世紀中葉。孤児の兄妹、ジュストとコロンブを乗せた3艘の船が、新世界ブラジルをめざしてフランスの港を後にした。兄妹はインディアンとの通訳になるべく乗船させられていた。船団の隊長は、歴戦の勇者、騎士ヴィルガニョン。彼はブラジルにフランス王の植民地を建設するとともに、新教徒たちが住める別天地を創造しようとの理想に燃えていた。だが、数カ月の苦難の航海の後、彼らが到着したリオは、海岸からジャングルがつづき、食人の風習を持つインディアンたちのいる想像を絶する未開の地だった。しかも、彼らの内には集団を内部崩壊へと導く宗教対立が起りつつあった。相愛の兄妹の間にも亀裂が入り、兄は騎士の道をめざし、妹は自然と一体化したインディアンの価値観に共感していく。史実に基づいた、冒険と陰謀、愛と運命が織りなす波瀾万丈の歴史小説。

著者等紹介

リュファン,ジャン=クリストフ[リュファン,ジャンクリストフ][Rufin,Jean‐Christophe]
1952年6月28日、フランスのブールジュに生まれる。医師、作家。フランスで設立された人道的支援を行なう「国境なき医師団」に参加。初期からの主要メンバーとして活躍し、エチオピア、ニカラグア、アフガニスタン、フィリピンで医療活動に従事した。その他いくつかの平和活動で指導的役割を果たしている。1997年最初の小説『太陽王の使者』(早川書房刊)でゴンクール処女長篇小説賞を受賞、第2作Les causes perdues(1999)でアンテラリエ賞を受賞、そして『ブラジルの赤』(2001)で仏最高の文学賞、ゴンクール賞を受賞した

野口雄司[ノグチユウジ]
1956年大阪大学文学部仏文学科卒、仏文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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まふ

62
まことに読みやすく、すいすいと読了した。ブラジルにフランスの植民地(崩れ)があったとは今の今まで知らなかった。れっきとした史実であり、ヴィルガニョンが率いた遠征軍によってリオデジャネイロ湾の島に砦を築くも、結局はポルトガル軍に追い出されておそらく内陸に逃げこんだと思われ、最後は消滅したかもしれない。欲を言えばもっと面白くなったかもしれないし、原住民のモンゴロイドはもっと野蛮であったかもしれないが、それは読者からの一方的なないものねだり。とにかく史実であるのがすごかった。2019/06/25

星落秋風五丈原

4
孤児の兄妹、ジュストとコロンブを乗せた3艘の船が、新世界ブラジルをめざしてフランスの港を後にした。兄妹はインディアンとの通訳になるべく乗船させられていた。相愛の兄妹の間にも亀裂が入り、兄は騎士の道をめざし、妹は自然と一体化したインディアンの価値観に共感していく。史実に基づいた、冒険と陰謀、愛と運命が織りなす波瀾万丈の歴史小説。 2005/12/15

umeko

2
史実に基づいた歴史冒険ロマン。冒険物語としても、十分楽しめた。また、民族、文化、宗教等の「相違」を、互いに認め合うことの難しさを感じた。2010/08/20

ブル-ス

1
マルタの騎士ヴィルガニョン。2020/01/24

ほしいもアボカド

0
発見=自己主張。ただあるだけのものを、宣言したに過ぎない。2015/06/08

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