ゾウの耳はなぜ大きい?―「代謝エンジン」で読み解く生命の秩序と多様性

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152084323
  • NDC分類 481.7
  • Cコード C0045

内容説明

灼熱のサバンナで暮らすアフリカゾウ。彼らの耳はなぜあのように巨大なのか?どうしてニワトリの脚は赤いのか?ヘビのような形をした哺乳類がいない理由は?なぜ酷暑の砂漠でラクダは分厚い毛皮をまとっているのか?恐竜=温血動物説は立証できるか?気が遠くなるほどの時間をかけて進化がつくりだした生物の世界は、途方もない多様性と驚きに満たされている。果たしてそれらを一貫して説明できる原理はあるのか?あるとすればそれはどのようなものなのか?著者レイヴァーズは、数々の化石証拠や奇妙な現生動物たちに材を取り、彼らの形状や大きさ、その暮らしぶりにまつわる謎に迫ってゆく。この探究において中心的役割を果たすのが、生命活動に不可欠なエネルギー生成と熱処理を担う「代謝エンジン」の原理だ。一見したところ複雑きわまりない生物や進化のありようも、「代謝エンジン」の観点から眺めれば、驚くほど明瞭なかたちをとることになるのだ―古生物学、進化生物学、生態学をはじめとして、関連する諸分野を意欲的に横断。多数のイラストを交えた実例と、わかりやすくも高度な議論で巧みに織り上げた、斬新かつ面白く読める最良の入門書。

目次

1 ゾウの耳はなぜ大きい
2 生命の道
3 ぬくもりを求めて
4 恐竜は冷血か温血か
5 世界の果てで生きる
6 ドラゴンの楽園
7 大地の動脈
8 翼を手にして
9 歴史が鳴らすふたつの警鐘

著者等紹介

レイヴァーズ,クリス[レイヴァーズ,クリス][Lavers,Chris]
1965年ロンドン生まれ。リヴァプール大学で研究助手を務めたのち、ノッティンガム大学で野生動物の生態にかんする研究によって博士号を取得。現在は同大学地理学部講師。動物生態学および生物地理学を専門とし、「ガーディアン」「ニュー・ステイツマン」をはじめとして、各紙誌に寄稿するなど執筆活動の幅も広い

斉藤隆央[サイトウタカオ]
1967年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業。科学書を中心に翻訳に従事する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぬーん

3
まぁまぁ面白い。中学か高校の頃に二章の途中くらいまで読んで放置してた本。多分人生で最初に手に取った早川書房。この手の本に似合わず、タイトルの疑問は第一章で明かされるのが潔い。内容自体はそこまで難しいものではないし、著者が言うように中学生くらいの知識で読めると思う。著者が子どもの頃に抱いた「どうして世界には大きな哺乳類はいっぱいいるのに大きな爬虫類はいないんだろう」という素朴な疑問が解きほぐされていく。最終的には古生物学の側面から環境問題に言及。2014/03/08

takao

2
体重は大きさの3乗だが、面積は2乗。恒温動物は熱を外に出す必要がある。2017/01/09

魔威駆

0
代謝エンジンに重点を置いて紹介されている本。ハダカデバネズミの項目が一番面白かった。2017/05/13

ヒコ。

0
クジラは高出力高燃費の、ワニは低出力低燃費の代謝エンジンを持っている、その結果クジラは海にワニは川に棲む、そんな話。ゾウの耳の話はあまり出ない2010/04/08

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