診断

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  • サイズ B6判/ページ数 452p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152084163
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

ボストンの情報提供会社で出世街道を歩んでいた40歳のビル・チャーマーズは、ある夏の朝、通勤途中の地下鉄で、突然下車すべき駅名も自分の会社名も、自分の名前すら分からなくなる記憶喪失に襲われる。覚えているのは「最小の時間で最大の情報を」という会社のモットーだけだった。深夜、浮浪者のように町をさまよったあげくビルは記憶を取り戻し、インターネットのチャットで“大学教授”と不倫する妻といつもEメールで語りかけてくる14歳の息子の待つわが家へ帰り着く。が、ビルの悪夢は始まったばかりだった。この日をさかいに、ビルの両手の感覚がなくなりはじめ、原因不明の麻痺はさらに足から全身へと進行していった。病院はビルに無数の検査を施し、つぎつぎと新しい医者を紹介するものの、決して診断を下そうとしない。そしてついにビルは会社をクビになる。サラリーマンを襲った悪夢と悲劇をカフカ的世界を通して描いた全米図書賞候補作。

著者等紹介

ライトマン,アラン[ライトマン,アラン][Lightman,Alan]
1948年、テネシー州メンフィスに生まれる。プリンストン大学とカリフォルニア工科大学を卒業。「グランタ」「ザ・ニューヨーカー」「ニューヨーク・レヴュー・オブ・ブックス」などで執筆。物理学者として名を成したのち、1993年『アインシュタインの夢』(早川書房)で作家デビュー。全世界で絶賛され、ベストセラーになった。その後、Good Benito、『宇宙と踊る』(早川書房)を書き、2000年発表の本書『診断』は新境地を拓いた作品として注目されて講評を博し、全米図書賞の最終候補作になった。現在はボストン在住。マサチューセッツ工科大学で物理学と創作講座の教授の職にある

高瀬素子[タカセモトコ]
東京大学文学部英文科卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mare

1
実は喪失した際に連れてかれたあの病院の機械がーとかなるとかってにおもっていたので、そっち方面にいくとはおもわなんだ。ホーム 電車内の描写すき2015/07/28

きうりっち

1
時間はかかったけど面白かった。主人公は体が麻痺していくという笑ってられない事態に直面しているのに、ユーモア感覚を失ってなくて自分を客観視している面もあり、あまり暗くならずに読めた。ソクラテスの最後が何箇所か挿入される意味がも一つ分からなかったが解説を読んで一応納得した。著者はなんかすごい人で、宇宙物理学などという聞いただけで理解しようという気もなくなるような学問を教えている上にこういう本まで書いてしまうような才能にあふれている。「アインシュタインの夢」も読んでみたくなる。2014/04/28

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