内容説明
百万年かけてもわかりあえない、夫婦、親友。2組の中年男女のかすかな不協和音が微苦笑を誘う、大人の味わいの恋愛小説。
著者等紹介
ハドル,デイヴィッド[ハドル,デイヴィッド][Huddle,David]
アメリカ、ヴァージニア州生まれ。大学で創作を学び、南部の短篇作家ピーター・テイラーに師事する。「ハーパーズ・マガジン」「エスクァイア」「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」などの雑誌に、長年にわたり短篇、エッセイ、詩を発表し、短篇作家として名声を得る。1996年の『ベスト・アメリカン・ショート・ストーリーズ』に収録された短篇をもとにした、処女長篇の本書は、1999年に出版され、その年の最高傑作と各紙誌で絶賛された。現在は、執筆のかたわら、ヴァーモント大学で創作を教えている
岡田葉子[オカダヨウコ]
青山学院女子短期大学卒、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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しろ
8
☆6 タイトルから、SF系恋愛小説かと思って購読した(笑)現実的で純粋な恋愛小説だった。二組の熟年夫婦が中心となるが、夫同士、妻同士が友人だったり、四人の中で複雑に事情が絡みあってたりしてて、ドロドロ昼ドラ系。長編だけど、各章によって語り手が変わるから連作短編のよう。だからこそ、一人ひとりの認識がずれていたり、誤解があったりするのが分かって面白い。他人の内心なんて分かるはずはない。それこそまさに、百万年経ってもすれちがい続けるんだろう。装丁とかが酷いけど、なかなか面白くて深い恋愛小説だった。2012/02/05
てんねぇ
2
メインとなる二組の夫婦を主軸にそれぞれの立場で登場人物が語る過去・現在。自分が知っている相手は本当は『知らない人』かもしれない。分かり合えているようで分かり合えない。でも、だからこそいとおしい2011/04/14
(^-^)v
1
大人の恋愛-C2008/02/12