内容説明
本書は“アモス”という名の一人の少年の成長と成功を描いた物語だが、そこにはもちろん、ボチェッリ自身の半生が色濃く投影されている。完全な意味での「自伝」ではないにしても、彼のこれまでの生き方や思想、音楽への姿勢がありのままに綴られており、その点でボチェッリの人となりを知る貴重な著作である。
著者等紹介
ボチェッリ,アンドレア[ボチェッリ,アンドレア][Bocelli,Andrea]
テナー歌手。1958年9月22日イタリア、トスカーナ地方のピサ県ラヤティコ市生まれ。大学卒業後一年ほど、弁護士として働く。幼少時から培われた類い稀な音楽の才能は、パヴァロッティらに認められることで一挙に花開いた。ポップスからオペラのアリアまで、幅広いレパートリーでファンを魅了し、これまでに全世界で売れたCDは2500万枚を超えるという
高田和文[タカダカズフミ]
1951年北海道生まれ。東京外語大学大学院修士課程修了。現在、静岡文化芸術大学教授。イタリア演劇・イタリア文化史専攻
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感想・レビュー
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やいっち
65
名前は初耳。有名な方らしい。題名の『沈黙の音楽』に惹かれたのだ。 土曜日の夜半から読み出して、断続的に読み、日曜日の夕方、読了。必ずしも面白く描かれているとは思えないが、ある種の出世物語なので、後半の劇的な成功のくだりは、やはりわくわくする。 それにしても、小生、アンドレア・ボチェッリなるイタリアのテノール歌手をまるで知らなかった。 そんなに有名な歌手なの?2010/09/25
かりん
3
4:《ボチェッリの半生。》昨年11月にボチェッリさんの映画を見て、復習+αとして購入。時間をかけて読んだ。2001年発行のため、本の中でも既に成功はしているが、その後のさらなる活躍を思うと、道なかばのところで終わるとも言える(映画も同じ)。様々な困難がある中で、自ら行動をして幸運をつかんだのだとわかる。当時の負の感情をまっすぐに描くことからもわかる真摯さや、人との良い付き合い方をしているところも印象的。彼のやさしい微笑みはこういった人生の積み重ねから生まれているのだな。A2020/05/18
Harumix
0
アンドレア・ボチェッリの自伝。彼の音楽へのひたむきさと努力が読後に元気をくれました。2011/02/19