妖精の教育

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152083630
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

ゲームクリエイターのニコラは、恋人イングリッドから突然別れ話を切り出された。一目惚れして以来、彼女とその息子ラウルとは幸せに暮らしてきた。なのに、彼女は別れの理由も言ってくれない。ラウルも生意気になってきて、ニコラが語り聞かせる妖精の話を信じやしない。そんなニコラの唯一の慰めは、毎日スーパーに通うことだ。そこでは、大学進学を夢見てイラクからやって来た若い娘が、レジのアルバイトをしている。彼女は入学許可がおりず落胆していた。はじめは心の内を探り合っていた二人だが、ある日、互いが直面する現実を語り合ったことから、奇跡が起きる…。愛とユーモアのマジシャンが紡ぐ、フランス発ファンタスティックな新しい恋愛小説。

著者等紹介

ヴァン・コーヴラール,ディディエ[ヴァンコーヴラール,ディディエ][Van Cauwelaert,Didier]
1960年フランスのニース生まれ。家は貧しく、八歳で作家を志す。学校の宿題など目もくれず次から次へと出版社に作品を送りつけては断わられる子供時代だった。早くも十歳で望みを断念しようとしたが、女優グレタ・ガルボとの偶然の出会いを書いた対話作品がテレビ番組で採用されたことをきっかけに、夢をあきらめず書き続ける。1982年、二十二歳で遂に作家デビューを果たす。小説の他、戯曲や映画シナリオと旺盛な執筆活動で、受賞歴も多く、ミュージカル『壁抜け男』(マルセル・エイメ原作)の台本も手がけている。1994年には長篇第七作『片道切符』でフランス最高の文学賞、ゴンクール賞に輝いた。常にベストセラーリストを賑わす話題の作家である

香川由利子[カガワユリコ]
1954年生、京都大学大学院修士課程修了、翻訳家・編集業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。