アルジャーノン、チャーリイ、そして私

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152083258
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0098

内容説明

1966年に発表された『アルジャーノンに花束を』は、全世界で出版され、多くの人々に涙と感動と生きる勇気を与えてきました。その魅力の秘密は何なのか?いかにして、またどこから、この物語は生まれてきたのか?本書は、作者自身によるその探索の物語です。白ねずみを切開した解剖実習、商船隊勤務、パン職人の見習い、大失敗に終わったパーラーでのテーブル係、自らが受けた心理療法…。やがて『アルジャーノンに花束を』に結晶し花開くまでに必要だった種子の数々が、見いだされていきます。そこには多くの喜びと苦しみ、出会いと別れがありました。ダニエル・キイスが、自らの分身ともいえるチャーリイ誕生の軌跡と、彼をめぐる物語の成長を描いた本書は、単なる創作秘話をこえた熱き感動を与えてくれるでしょう。

目次

第1部 時の迷路
第2部 船から精神分析家へ
第3部 気力の勝利
第4部 著作の錬金術
第5部 ポスト・パブリケーション・ブルース

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Roko

25
「アルジャーノンに花束を」を軸にして語られるダニエル・キイスの人生は、挑戦の連続でした。次のステップに進むためには、今まで自分が知らなかった世界に飛び込まなければなりません。それを怖がっていたら前進できないのです。もちろん嫌な目にもあいます。でも、楽しいこと、嬉しいことの方が多いと信じて進んできたからこそ、彼は一流の小説家になれたのでしょう。努力も、忍耐も必要だけど、一番必要だったのは勇気だったのです!2021/02/15

那義乱丸

13
ねずみの解剖、アルジャーノンという名前、「キイス先生、ぼく、利口になりたい」といった少年との出会い――ダニエル・キイスの人生の中に限りなく訪れるさまざまな出会いや経験が、「アルジャーノンに花束を」という作品を創り出していく。作家というのは、自分自身に関わる全てを創作の素材として大切にしていくのだな。凄い!そして、チャーリィが生まれた瞬間と、ヒューゴー賞の授賞式の夜、キイスと一緒にトロフィーに手を伸ばしたチャーリィに、感動で震えた。ウン十年ぶりに「アルジャーノンに花束を」が読みたくなった。家探しせねば! 2018/02/02

四葉

6
「アルジャーノンに花束」がいかにして生まれでたのか。長い時間、キイスさんのなかで浮遊していた別々の要素が「チャーリイ」との出会いによって磁石のように一気に吸い寄せられ、ガチガチとはまっていく、名作が生まれ出るその瞬間を味わうことができるこの興奮たるやすごかった。ボツになった要素や結末のこだわりとか知れると、今の形の原作がなおさら素晴らしく感じられると同時に物を書くかたへの尊敬の念がほとばしる。あと出版したあとの権利問題とか大変なんだな…とか(^_^;)2023/05/27

おだまん

2
アルジャーノンに花束を、を再読して、キイスの思いを確かめたくて。登場人物ひとりひとりのモデルがいて、プロットになるまでの過程があって。出来るべくして出来た名作なのだなぁ。2014/06/21

lonely_jean

1
いちばん最初に、暗い結末はまずいから変えようと言った編集者、あの人は…大丈夫なのだろうか。腹立たしい等を通り越して、心配になってしまう。物語というものをまるでわかっていない。32歳で名作を生んだのだから著者は恵まれているが、それでも相当な紆余曲折。意志を曲げない、結局それが肝要だ。2021/02/24

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