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Hayakawa novels
世紀の終わり―ニューヨーク狂想曲

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  • サイズ B6判/ページ数 797p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152082978
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

ジョージ・マクティアは、番組制作会社のプロデューサー。16,575ドルという破格の週給を得る彼は、苦労のすえ、新番組の契約をとりつけた。妻のリジー・ジンバリストは、ソフトウェア会社の社長。自社株を売却するため、マイクロソフトと交渉を重ねている。家族で過ごす時間が限られた二人は、Eメールを交わして子供たちとコミュニケーションをとる。慌ただしい一日のあと迎える二人だけのわずかな時間。秘密はいっさい持たないけれど、互いのビジネスには干渉しない―これが夫婦の信条だ。そんな二人に衝撃が走る。ジョージの母の事故死、リジーの父の容態の急変。二人は会社で用意してくれたジェット機で、斎場から病院へと駆けつける。そして、心を休める暇もなく、次の仕事に奔走するのだった。帰路、ホテルの部屋で一人悲しみにふさいでいたジョージは、夫婦で共有しているコンピューターを立ち上げた。誤って開いた妻のファイルには、彼の上司のファーストネームが。突然持ちあがった妻の不倫疑惑。彼の日常を揺るがすこの事件は、世紀の変わり目までつづく混乱の序章にすぎなかった…。舞台は2000年2月28日から2001年年明けまでのニューヨーク。時代の最先端に立つ夫婦を通し、現代社会の断面が鮮やかに描かれる。21世紀を迎えるまでを現在進行形で体験できる画期的小説。

著者等紹介

アンダーセン,カート[Andersen,Kurt]
スパイ誌の創刊に尽力し、同誌の編集者、ニューヨーク誌の編集長を務める。その後、タイム誌の記者として犯罪・政治欄のほか、建築・デザイン批評欄を8年間担当した。また、TV番組の脚本を数本手がけ、演劇批評誌に執筆するなど、多方面でその才能を発揮してきた。現在は、ニューヨーカー誌のコラムニストとして活躍し、ニューヨーク市に妻と娘たちとともに暮らしている。ジャーナリストとして培ってきた経験を活かして『世紀の終わり』を書き上げ、小説家としてデビュー。風刺のきいた独自の語り口と現代アメリカ社会のリアルな描写が高く評価された
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