内容説明
「期限切れの倉庫から出てきた品物に興味はありませんか?あなたに関係した品物のようですが」ある朝キンジーのもとにかかってきた一本の電話が、とっくの昔に封印したはずの思い出を甦らせた。埃まみれの箱の中身は、彼女自身の卒業証書、写真、古い手紙、洗面道具、テープレコーダー…そう、この品々はキンジーが最初の夫、ミッキー・マグルーダーと別れた時、彼のもとに残してきたものだ。当時は優秀な警察官だったミッキーだが、キンジーと離婚した後、職を失い、どこで何をしているのかは彼女も知らなかった。いや、知りたくもなかった。だが、箱の中にあった一通の手紙をきっかけに、キンジーは別れた夫を捜そうと決意する。今は疎遠となった、かつての同僚、友人を辿るキンジー。しかし、十五年振りのミッキーとの再会は、彼女が予想もしない状況で果たされることになった…。キンジーの語られざる過去、最初の夫の秘められた生活、そして明らかになる、二十年前の謎の事件―ミステリ界のトップランナーが贈る、人気シリーズ最新作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じょじょ
4
読みながら先がわかるのが不思議で 半分過ぎるまで再読だと気づかなかった。久々過ぎにしても 自分の脳の衰えが怖い。前回とは感じ方も違ったから再読だとしても良かった。2023/01/30
じょじょ
4
つくづく男運がないというか。相変わらず中途半端な性格がイライラする時もあるけど 今回のは前作よりは楽しく読めた。2020/08/11
きじねこ
0
最初夫との破局の真相というより、破局になった事件の真相だった。破局したのは偽証を頼まれたからなのか、有罪を信じたからなのか、その両方か。事件の真相が明らかになっていててもそのうち破局したんだろうな。ミッキーはキンジーに会えたら何を言いたかっただろう。2012/09/14
ゆりっぺ
0
2000年10月4日