内容説明
気象予報士のペリイは、同僚とともに、カリブ海でハリケーンの“目”を横断する飛行に挑む。期待通り“目”の中の風景は、筆舌に尽くしがたい感動を呼んだ。だがその帰途、強風に揉まれた機は海上へ不時着し、ペリイは嵐の海へと投げ出される…死を覚悟したペリイだったが、なんとか無人島へと泳ぎついた。そこは偶然にも、“目”に挑む直前に彼らが立ち寄った島だった。人の住まないその島では、なぜか牛の群れが飼われている。放棄された建物で金庫を見つけたペリイは、その中で奇妙な品物を目にした…やがて、救いの手が伸びる。だが、どこからともなく島へとやってきた飛行機に乗ったその人々は、奇妙な服に身を包み、銃を手にしていた…九死に一生を得てイギリスへ戻ったペリイだったが、事件はまだその姿を半分も見せてはいなかった。一連の出来事の裏には意外な黒幕が―思わぬ事態に直面したペリイは、自らの手で真相を解明すべく、陰謀の渦中へと飛びこんでゆく!衰えを知らぬ巨匠の健筆が躍る、競馬シリーズ最新作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゴリゾウ
1
烈風 SECOND WIND 38/菊池光 訳 ハリケーンの目を突破する飛行に失敗した気象予報士のペリイは、嵐のさなか無人の小島に泳ぎつく。だが、嵐に洗われた小島には、奇妙な遺留品と不可解な現象が・・。「新刊案内」/神様が下さる最高の贈り物の一つが良き本との出逢いだとしたら、何回「最高」を届けてくれるつもりでしょうか。(P297) #16372000/08/18
Charlie
1
静かに勝て。2014/06/15
abk1
1
たくまれてる悪事が途方も無く大きい! 小さなエピソードが繋がる感じはなかなかで、ミステリ色が強いなあ。ただ恋愛シーンは弱い、、、。2012/05/17
小梅@灯れ松明の火
1
ディック・フランシスを読むのは久しぶり。前作の『出走』が短編集だったんで、長編となるとほぼ10年ぶりぐらいかな。それにしてもですね。これがあのディック・フランシスなのか?今回の主人公はBBCの気象予報官(公務員)。どうゆう危難に立ち向かうのかとゆうとハリケーンの眼の中に(同僚の操縦する)飛行機で突っ込むということ。もちろんそこからカリブ海に浮かぶ小さな島を舞台にした、ある陰謀の真相に迫っていくんだけど、ずいぶんとご都合主義的な部分が目立つ。ロマンスもちょっぴりだし、何より競馬のレースシーンがないのはナゼ?2011/02/21
ぽんこ
0
ちょっと難しい2023/03/19
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