接続された心―インターネット時代のアイデンティティ

接続された心―インターネット時代のアイデンティティ

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  • サイズ B6判/ページ数 446p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152082046
  • NDC分類 547.48
  • Cコード C0000

内容説明

本書は、インターネットで何が起こっているのか、どのように心はかたちを変えつつあるのかを真摯に捉えるべく、ネットワーカーのパーソナリティに着目して分析した、第一級のインターネット研究書である。

目次

第1部 インタフェースの魅力(ふたつの美的価値観;ティンカリング(いじくりまわすこと)の功績)
第2部 夢と野獣について(ロボットを口説く;インタフェースとしての価値で物事を考える;創発の特性;ニューフロンティアとしての人工生命)
第3部 インターネット上にて(自己の諸相;タイニーセックスとジェンダー・トラブル;仮想とその欲求不満;アイデンティティの危機)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

oritako

1
久々に読み返した。インターネット普及初期のオンラインの振る舞いを改めて読むと、リアルのアイデンティティと強く紐付けざるを得ない現在の状況が息苦しくも思えてきた。「ある高校2年生が、友人達がインターネットに行ってしまったという話をしながら心配して」言ったという話が書かれている。タークルの近年の作「一緒にいてもスマホ」につながる種が、ここにあったのか。2019/05/27

au-lab

1
1995年、インターネットが新たなフェーズに踏み出したまさにその只中に書かれた本書は、当時の期待と不安に満ちた「画面上の生活」の様相を、とても良く伝えてくれる。インターネットがポストモダンという思想における「非連続性」「脱中心性」を体現するモデルであるという指摘は、今も有効な視点である。一方、大半の事例がMUD(当時のオンラインコミュニティ)におけるコミュニケーションに依拠しており、SNSの時代から振り返るととてもファンタジックな感じがしてしまう。2016/09/06

doji

0
ポストモダンとコンピュータという思想的な結びつきの整理もとてもおもしろかったし、エリクソンももちろん引きながら、アイデンティティのありかたをポストモダンの文脈で語られているのには楽しく読んだ。もはや当たり前のように語られてしまう議論ではあるけれど、著者の結びのことばはいまでも力強く響くと思う。2017/08/29

Reina SAIJO

0
1980年代からの90年代前半までのコンピューターカルチャーを形成する人々へのインタビューに基づいて執筆されたもの。インタビュアーの年齢は子供から中年世代までが中心。人間の心の概念やコンピューターの属するカテゴリーや何か、ネット接続のゲームの中で形成されるアイデンティなど、当時の文化背景を知る上でも現代の問題に繋がるものも含めて興味深い。インタビュー集といった趣きなので積極的な提案などはあまりないが、面白く読めた一冊。2017/07/17

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