内容説明
ニューヨーク州の片隅の小さな町、オーリリアスは、奇怪な事件の連続に悩まされていた。娼婦のように町中の男と付き合っていた女性が殺され、その左手が切り取られていた。町の大学に過激な社会主義者が赴任、数人の学生がシンパとなり、内紛や外部とのいざこざを繰り返す。町の学校に、連続して爆弾が仕掛けられ、警官隊が出動する。そして…一人の少女が行方不明になるという事件が勃発した。行方不明の少女の服と、卑猥な言葉を書きつらねたメモ、そしてマネキン人形の左手が警察へ送りつけられ、住人たちの不安は、頂点に達したかに見えた。だが、二人目の少女が消えた。事件は、まだ始まったばかりだったのだ!ミステリ作家としてばかりでなく、詩人としても知られる著者が、満を持して放った自信作。英国推理作家協会賞、ブラム・ストーカー賞にノミネートされた、異色サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
3
最初は被害者の支援組織だったものが、次第に独善的かつ暴力的に変化、そして始まってしまう魔女狩りと私刑(リンチ)。その恐怖を露にしようとする意図はわかるが、そのために語られる個々の市民のエピソードが面白くない上にやたら長いので、ただただ苦痛だった。2021/04/19
warimachi
3
長年読もうとしつつも断念していた本書をとうとう読み終えることができたのは、今現在社会を包む閉塞感のせいでもあり、僕自身の落ち込んだ心情のせいでもあっただろう。猟奇事件を芯に据えたミステリー小説ではあるが、描かれているのは殺人犯だけではなく、その内外、崩壊する共同体のすべてだ。「イヤミス」などというような軽い言葉で済まされてしまうのはもったいないが、この重厚さは日本では好まれなかっただろうなとも思う。もっと翻訳されてくれ。2021/02/23
kimi
3
犯人や動機を探るミステリーと言うより、閉塞された環境の中での集団心理やヒステリー、パニックの恐さがメインに話が進み、永遠と続く…。タイプではないが、意地で読みきった感じ。時間がもったいなかったなぁー。2013/08/01
田楽
2
ニューヨーク州の小さな街で少女が行方不明になる事件が起こり、街中が疑心暗鬼になるサスペンス。じわじわとしたテンポで進むため、街の雰囲気が変わっていく様子にリアリティーがありました。よく知っていたはずの人々が段々と信じられなくなっていく怖さが味わえます。2015/10/07
ウララ
2
2週間くらいかけて読み終わった。人口7千人くらいの街オーリリアス。大学もあって新聞も発行されている。街の人みんな知り合いみたいで、不倫関係もいっぱいある。まずそんな街をイメージするのが難しかった。登場人物も多いしカタカナだからなかなか頭に入らない。少女誘拐事件をきっかけに人々が疑心暗鬼になり、普通の人が異常な行動にでる恐ろしさが伝わってきた。2012/03/31
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