内容説明
アラブ人テロリスト、IRAのメンバー、KGB部員、CIAのエージェントと、次々に無差別な暗殺を重ねる謎のテロ・グループ「1月30日」―政治的信条ばかりかテロの目的もいっさい不明であり、唯一わかっているのは、暗殺の凶器に同一のベレッタを使用していることのみ。対応に苦慮した英国首相は、ファーガスン准将率いる英国特別情報機関「グループ・フォア」に指令を下した。同じころ、ファーガスンの右腕である元国際テロリストのショーン・ディロンは、アイルランドのプロテスタント系過激派組織を壊滅すべく、ベルファストに潜入していた。だが、罠を承知で乗りこんだ敵地で、思いもかけぬ反撃を受けてしまう。それを救ったのが、突然オートバイに乗って現われた謎のライダーだった。しかも驚くべきことに、そのライダーは「1月30日」のメンバーであることが判明する。いったい、彼らは何の目的でディロンを救ったのか?やがて、「1月30日」の次なる標的がアメリカ合衆国上院議員であるとの情報が入り、ディロンたちはホワイトハウスへと赴くが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみふみ
13
元IRAの凄腕ガンマン、ショーン・ディロンを擁するイギリス特別情報機関VS謎のテロ組織<一月三十日>。テンポの速い展開とアクション、ディロンの胸のすく様な無敵っぷりに軽口、敵味方共にキャラ立ちと、読み出したら止められない系です。スピード感重視で重厚感まではないので、全体の印象としてはアンチヒーロー版007って感じでしょうか。このショーン・ディロン物は全17作らしく、ディロンがイギリス情報部に寝返るあたりの初期作品(絶版)を読んでみたいですね。2024/08/13
橋川桂
9
この手の謀略サスペンスは、おおまかに90年のソ連崩壊以前と以後、01年の9.11テロ以前と以後に分けられると思うけど、これはソ連崩壊以後、9.11以前の作。英首相はメージャー、米大統領はクリントンだったころ。ついでにロシア大統領はまだエリツィンだったと思うけど、作中に名前は出ず。もう20年以上前の話になるわけだけど、あまり古びて感じないのは、当時の最新機器とかをあまり投入して来ないのと、舞台をちょっと変えてやれば今でもどこかで起こっていることだからでもあるだろう。2018/10/12
tai65
2
星4つ2017/10/29
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