内容説明
１５の物語には、人が熟年期以降に直面する、若さや力の喪失、孤独、絶望感などに対処するための英知が秘められている。各物語の謎解きをしながら、人生の後半での心の発達について、わかりやすく語る。
目次
１ 魔法の喪失と回復
２ 自己との対決
３ 仮面と自己
４ 知恵
５ 知恵と悪
６ 自己超越
７ 超越と神
８ 超越と内的自己
９ 無垢の解放
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はなみ
1
おなじみの童話はこんなにも深い知恵が込められていたのか、と興味深く読んだ。面白かったです2021/08/11
Fugusuke
1
何世紀にもわたって語り伝えられてきたおとぎ話は、人類共通のドラマと洞察の部分が研ぎ澄まされるように残り、生きるための知恵がたくさん詰まっていると考えられている。この本は、王子様が白髪頭に、お姫様が姑になった時、つまり日本でいう、舌切り雀やこぶとりじいさんといった世界各国の老年童話に焦点を当てて、成熟のためのエッセンスを取り出そうと試みている。2014/11/04
ちぃ
0
子供の頃、ただただ夢物語として読んでいた童話には、掘り下げて分析していくと、こんなふうに読み解けるのかと感心した一冊。
