内容説明
本書は、70年代のもっともすばらしい私立探偵小説といわれる『さらば甘き口づけ』の続篇にあたり、国際推理作家協会が主催するハメット賞を受賞するなど高い評価を得た作品である。魅力的な登場人物たち、想像力豊かで奔放なプロット、詩情豊かな語り口など、クラムリー節は相変わらず健在だ。ハードボイルドの最高峰クラムリーの入魂の最新作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タナー
7
この作家と出逢ったのも、自分がハードボイルドにハマって間もない頃だったと思う。寡作で知られる作家だが、実に質の高い極上のハードボイルド作品を遺してくれた数少ない者たちの一人だ。叙情詩的で粋な文章で読者を楽しませてくれる。初めてクラムリーを読んだ頃は、自分にはちょいと難しすぎるかと思ったものだが、歳を重ねて彼の作品をとても楽しめている自分に、今作を読んでいて気づいた。既に亡くなってしまっているのが残念でならない。2021/09/02
ブル-ス
0
シュグル- もよくなってきた。2014/04/16
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