内容説明
「史上最強の相場師」と呼ばれ、世界の金融市場で絶大な権力をふるう投機家ジョージ・ソロス。彼の発言は兜町やウォール街のみならず、G7の経済政策をも揺るがしている。だが、マスコミ嫌いのソロスの経歴と人物像は、今日までほとんど知られることはなかった。本書は、謎に満ちたこの超富豪の破天荒な生涯を描くとともに、デリバティブやヘッジ・ファンドなど投機ビジネスの驚くべき実態と、その背後にあるソロスの壮大な野望を明かすものである。
目次
世界最大の投資家
私は神である
ブダペストの地下室
フロイトかアインシュタインのように
盲人が盲人の手を引く
混沌の魅力
投資をしてから調査する
理論通りの行動
クォンタム・ファンドの跳躍
アイデンティティーの危機
帝国主義的循環
空前の大勝負
哲学的相場師
自由のための安い代価
自らを明かしたい衝動
大暴落〔ほか〕