感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
市太郎
31
中世イタリア、ヴェネツィア沖に浮かぶ、リーヴァ・ディ・ピニョーリ(松の実の岸)という何故か春が来ない小島の物語。イタリアが舞台だがアメリカ人が書いているアメリカ文学。ちょっと可笑しな2組の三角関係を中心に、島に生きる人々の人間模様を描く。「百年の孤独」を思い出してしまうようなマジック・リアリズム。こちらはかなり牧歌的な世界観だが。個性的な登場人物たちにやっと親しみを覚えたと思ったら、後半恐ろしい運命が彼らを待ち受けていた。人々の祈りの儚さに胸が打たれる。それでも最後まで読み終えると良かったと思えた。2013/08/23
ぺーはーせぶん
1
これも山崎時代。村上春樹がペンギン村のムーミン達を描いた様な作品。バッドエンドで物足りなかったような。。でも、曲のイメージは沢山貰った。
あいち
0
人間の生死も所詮自然の中の一現象に過ぎない。という事を感じる本。観念的な表現が多くてちょっと想像力を働かすのに疲れるけれど、ストーリーとしては分かり易く、飽きることはなかった。2012/10/26
夏みかん
0
大人のための童話って感じ。美しくて少し淫らで陰鬱。個性的な登場人物と奇想天外な物語。夢うつつで読むのにピッタリ。2021/10/08