内容説明
『オズの魔法使い』を触媒にして時を越えて出会う孤独な人々の姿をファンタスティックに描く、書評子絶賛の話題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
葉桜
4
時間と人物が交錯しベースにあるのはオズの魔法使いという好きな構成とはいえリアリズムを強く意識したファンタジーで甘さはない。当時のカンザスの惨状が踏まえられていてかなりきつい。ドロシー、作者ボーム、ジュディ・ガーランド、ドロシーの介護士、オズに魅せられた役者などの人生が交錯していく。ドロシーの書くトトを想う作文が痛ましく、「愛されなくても生きていけるコツがある。それは愛されるのがどんなことか覚えておくこと」この重みが刺さる。虚構なくしては生きられないまま大人になる人々の物語。子供時代がいかにかけがえがないか2024/03/03
パン太郎
0
予備知識なしに読んだので、強烈な部分を見たときはどうしようかと思いましたが、読み通して良かったです、忘れられない本となりました。原題は"WAS..."。2017/01/31
ハルトライ
0
現実とファンタジー、両者の功罪をまっすぐ見つめた傑作。2013/04/07
ねんそ
0
ドロシーに訪れる不幸の連続はちょっと読むのが辛かった。2013/04/04
きたくり
0
◎大好きな本のひとつ。私の宝物!
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- 和書
- ブッシュ妄言録 〈2〉