Ｈａｙａｋａｗａ ｎｏｖｅｌｓ エイリアニスト〈上〉―精神科医

カー，ケイレブ【著】〈Ｃａｒｒ，Ｃａｌｅｂ〉/中村 保男【訳】

早川書房（1995/06発売）

• サイズ B6判／ページ数 364p／高さ 20cm
• 商品コード 9784152079251
• NDC分類 933
• Cコード C0097

内容説明

三月の寒い夜、《ニューヨーク・タイムズ》の記者ムーアは、友人の精神科医クライズラーからの使いに叩き起こされた。呼び出された先は凄惨な殺人現場で、殺されたのは少年男娼。特異な手口の同様の犯行が、過去に何件も起こっていることが判明した。時に１８９６年。ニューヨーク市警の総監に任命されたばかりの、のちのアメリカ大統領セオドア・ルーズヴェルトは、この連続殺人事件解決のため、画期的な特別捜査班を設置した。「あらゆる人間の行動は、幼時の経験に左右される」という革新的な理論を唱える精神科医クライズラーを長とし、マンハッタンの犯罪社会にくわしい記者ムーア、市警初の女性職員サラなど、異色のメンバーが集まった。心理学を捜査に応用するなど、「殺人者は生まれつきのものだ」と信じられている社会にあっては異端そのものだったが、彼らは少年男娼を血祭りにあげる犯人の生い立ちを犯罪現場から推理し、混沌とした世紀末における異常殺人者の実像に迫っていく。だが、ある謎の勢力が彼らの捜査に妨害の手を伸ばしてきた…。世紀末のニューヨークを舞台にリアリテイとイマジネーションをみごとに融合させた、心理学的プロファイリングの事始めともいうべきサイコ・スリラー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ケロたん]

内容以前に読みにくい。途中挫折。

2023/11/10

[Akio Kudo]

★ 全体的に読みにくく、理解が難しい本。ルーズベルトが出てくることには驚きだが、ただそれだけ。

2018/08/06

[ハコ]

やや古い本で訳語に古さを感じるものの、キャラクター造形等は古さを感じさせずストレスなく読める。というか捜査に関わってる全員が知的かつ少しトリッキーでそこが魅力的。続きが気になる。ところでクライズラーをダニエル・ブリュールが演じると聞いて読み始めたけど本当に彼にぴったりでは。

2017/01/06

[まほ]

ドラマ化と聞いて。精神科医がブリュールくんで新聞記者がルークさんかな。

2017/08/13