ロリの静かな部屋―分裂病に囚われた少女の記録

シラー，ロリ〈Ｓｃｈｉｌｌｅｒ，Ｌｏｒｉ〉/ベネット，アマンダ【著】〈Ｂｅｎｎｅｔｔ，Ａｍａｎｄａ〉/宇佐川 晶子【訳】

早川書房（1995/03発売）

• サイズ B6判／ページ数 309p／高さ 20cm
• 商品コード 9784152079084
• NDC分類 936
• Cコード C0098

内容説明

自殺未遂と精神病院への入退院を繰り返しながら、苦悩と錯乱の日々を闘い抜き、ついて家族の絆と心の平安を取り戻した少女が綴る、感動の闘病ドキュメント。

目次

第１部　あなたには聞こえないものが聞こえる
第２部　わたしは飛べる
第３部　わたしにはどこも悪いところなんてない
第４部　『保護室』
第５部　九九二五番の鍵

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[またの名]

つまりそのロリというのはアレではなくて、すくすく成長して自らの人生を豊かにしようとしていたロリがもう一人のロリと出会って一緒に暮し、二人のロリが壊れ始めていく世界の中で、などと名前のせいで説明するにも妙な印象を与えるけれど、極めて深刻な闘病記。

2014/02/15

[釈聴音]

時代的に現在の状況とはかなり違う面もあろうが、「過去の（病気になる前の）自分にはもう戻れない。でも、それでいい。自分は前に進む」という、最後の一文には強く心を打つものがある。

2013/02/13

[ぼの]

自分を冷静に見れている所が凄いです。