Hayakawa novels<br> 氷の檻

Hayakawa novels
氷の檻

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152079053
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

カナダ北部の岬、ケープ・チャーチルでは十月になると、陸上最大の肉食獣である北極グマがアザラシを求めて姿を現わす。この季節、雪の中を徘徊するクマたちは、人間を襲いかねないほどに飢えきっている…。ボストンに住む若手写真家ベリルは、その北極グマを撮影するため極寒の現地へ飛んできた。動物園での撮影が主だった彼女だが、温室効果によって北極グマが絶滅してしまう前に、自らの手で記録を残しておこうと今回の撮影旅行に応募したのだ。撮影は雪原に設置された小さな檻に入り、人間のにおいを嗅いでよってくる北極グマを近距離から撮るという危険なものだった。同行するのは陽気なビデオ・カメラマン、皮肉屋のライター、寡黙な現地ガイドの三人の男性。互いになじめずぎこちない雰囲気のままスケジュールは進行していく。が、撮影も佳境に入ったころ、夜中に北極グマに襲われバスを壊された四人は、町から遠く離れたツンドラのただ中で遭難してしまう。彼らを待ち受けていたのは、すべてを凍らせる零下35度の寒さと、飢えて狂暴化した北極グマだった―極限状況でのサバイバルに挑む女性の勇気と苦闘を、大自然を舞台に描く感動のデビュー作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うどん

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シロクマを撮影するために北極へ行った女性カメラマンが、命懸けで生還する話。檻の中にはほとんどはいらなかったけど、北極そのものが檻で、閉じ込められてしまった。でも今までの生活の方が檻だったような気がします。檻から出てどう生きるのかが勝負です。2017/10/21

zuumisu@gmail.com

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遭難系が好きなのですが、遭難にしてはまぁまだまだ苦労が足りないと…もっとヒドい実話あるので。そんなことより、物語の重要部分は主人公の生い立ちや人間性にあるようで、主人公の内面を描写する下りが多い。北極とか人間の暮らせない場所に興味あるので、最後まで興味深く読み込めました!2016/10/11

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