内容説明
ルイスバーグ・スクェアに豪邸を構えるボストンの名家の女主人が通り魔に殴り殺された。犯人を挙げられない警察に業を煮やした当主のラウドン・トリップは、私立探偵スペンサーを選んだ。殺された妻オリヴィアを心から愛していたラウドンの苦悩は深く、なんとしても殺人犯を捕らえ、厳罰を下したかった。だが、依頼を受けたスペンサーはしっくりしないものを感じていた。いくら家庭を大事にしていたといっても、彼らの息子や娘はなにか問題を抱え、殺された妻には夫の知らぬ秘密がありそうだった。一見非の打ちどころのない幸せな家族―、それは大いなる幻影だったのではないのか?この事件の担当刑事は恋人をエイズで失ったゲイの青年リー・ファレルだったが、スペンサーは彼の協力を得て次第に事件の背後にあるものを嗅ぎとっていく。そして、被害者オリヴィアの出身地サウス・カロライナへ赴くが、そこには彼女の出生にまつわる意外な事実と、調査を妨げようとする巨大な圧力が待ち受けていた…。シリーズ中もっともプロットに凝り、高く評価された第20作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tai65
2
星4・52017/12/15
タナー
2
ボストンの高級住宅地に豪邸を構える名家の女主人が何者かに撲殺された。捜査は一向に進む気配がなく、犯人をなかなか特定できずにいる警察に業を煮やした被害者の夫がスペンサーのもとを訪れた。スペンサーは被害者オリヴィアの出身地サウス・カロライナへと赴くが、そこに待っていたのはオリヴィアの出生にまつわる意外な真実と、調査を妨げようとする巨大な圧力だった....。このシリーズ特有のテンポのよい展開や洒落た会話が少なく、どちらかというとミステリー的な要素の濃い作品。久々の再読でようやく、なるほど!と思えた作品。 2014/02/12
ゆりっぺ
0
1998年9月10日