内容説明
ロークはふたたびヴェトナムに帰ってきた。今度はカイオワ偵察へリのパイロットとして、ヴェトコンや北ヴェトナム正規軍を駆りだすのが任務だ。一方、クレーブルも自分の軍歴を守るため、ヴェトナムに戻ってきていた。アメリカ軍の撤退が始まり、厭戦ムードの広まるなかで、ロークは戦場で失なったものを取れ戻すためにヘリを飛ばす。やがて、そんな彼の前に、北ヴェトナム軍の大規模な前進基地が現われた。「ヘリコプターの戦争」と呼ばれたヴェトナム戦争の様相を、自らパイロットとして従軍した著者が、手に汗握る飛行シーンをまじえて描く戦争巨篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
siopop
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前巻に比べると多少物語りっぽくなったものの、やはり小説っぽくない書かれ方です。 そのせいなのかもしれないのですが、読み進めるのに苦労しました。 読んでいても全く主人公に同化できず、お話の中に入って行く事が出来ないんです。 お話が面白く無い訳ではないのに、読むのに苦労した本は珍しいです。 今まで僕の読んできた本とはタイプが違っているようです。 それでもヘリやベトナムでの駐屯地の話は繊細に書かれていて、実際にその場にいるような感じに浸れます。中々の一品である事は間違いないです。2011/12/05
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