内容説明
夏の日の午後、私とレイシーは退屈な大学の研究室を出て、魔法瓶にジン・トニックをつめ、古いキャデラックに乗りこんでメキシコ国境へ向かう。国境の町の売春宿へ。妻とうまくいっていなかったレイシーは、そこで出会った美しい娼婦と恋に落ちるが―。表題作「娼婦たち」をはじめ、『さらば甘き口づけ』の続篇の冒頭部分「メキシコのリュウキュウガモ」、農夫だった祖父の葬式のためにテキサスへ帰郷する男を描く「石の墓標」、創作の秘密を語るインタビューなど、独自の男の世界がひろがる11篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
渡邊利道
2
メロウな気分のときに再読する本。さっと一筆書きでダメな人生を印象的なイメージに変える文章の技巧でセンチメンタルな絶望を描き出す。2021/07/31
イコ
2
短編集、ジェイムズ・クラムリーの他作品は読んでないが、綿密に推敲をする性格なようで質の高い文体で心地良い、エンタメより文学に近いところにある気がする。2021/01/25
影実
0
クラムリーの短編集。「書きかけの小説『メキシコのリュウキュウガモ』」「パパは狩に行った」「娼婦たち」「女たらし」「さらば冷酷なる世界」「石の墓標」「敵役」「彼女が書けないこと、書けない理由」「トマス・J・ラブに万歳三唱」「ヒューストンを車でまわる」及びインタビューを収録。ファン必読。2010/02/13
まっつー(たまさか)
0
素晴らしい。2023/03/25
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- 洋書
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