Hayakawa novels<br> 青ひげ

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Hayakawa novels
青ひげ

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  • サイズ B6判/ページ数 329p/高さ 20X13cm
  • 商品コード 9784152076557
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

ラボー・カルベキアンは、亡き妻の大邸宅で孤独に暮らす老人。トルコ帝国による虐殺を逃れてアメリカに移民してきたアルメニア人を両親に生まれ、画才を生かして抽象表現派の画家となった。一時はポロックらとともに活躍もしたが、才能のなさを思い知って今は抽象画のコレクターに甘んじている。そのラボーが、開かずの納屋に大切にしまいこんでいるものとは一体何なのか?『ガラパゴスの箱舟』に続いてヴォネガットが贈る、人類に奇跡を願う長篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃんondrums

21
『国のない男』に続いてヴォネガット2冊目。小説は初めて。アメリカに住むアルメニア人カラベキアンの自叙伝という体裁をとっているが、作者の思想が詰まっているんだね。以前観たヴォネガット原作の映画『スローターハウス5』にも通じて、語り口はユーモラスで軽いけれど、戦場での体験が作品を書かせたようだ。徹底的に反戦、人間批判。過去のいくつかの時点と現在を行き来し、ようやくたどり着くジャガイモ納屋の光景が感動的だった。現代美術の知識があれば、もっと楽しめたかな。2017/12/22

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