感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hit4papa
48
ハヤブサを操る殺人者とそれを追う女性TVキャスターを描いたサスペンスです。本作品の殺人者は、無敵ともいえるキャラクターです。なぜなら、獲物たる人を殺害し、大空へ飛び立ってしまうハヤブサは、殺人者の痕跡を残さないのですから。この殺人者をどのようにして捕まえるのか、興味津々です。・・・が、う~ん・・・。これは何とも後味の悪い結末。ジェフリー・ディーヴァーならば同じ設定でも、どんでん返しをいくつか盛り込んで、よりスリリングに仕上げてくれたはずです。なんだか、ものすごく惜しい出来なのですよ。【エドガー賞】2020/06/06
アーチャー
7
動物パニック小説と思いきや、登場人物ほぼ全員がかなり屈折した性格なので、そちらのほうに恐怖感が生まれるという、いろんな意味で変な小説です。特に結末の変態性は底なしのむなしさを感じてしまいました。それでもよろしければ一読くださいませ・・・。2012/06/18