感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タナー
16
正統派アメリカン・ハードボイルドの系譜といえば、ハメット → チャンドラー → R.マクドナルドだ。 ハードボイルドを好む読者にとっての必読の書、それが不朽の名作「長いお別れ」である。クラムリ―の本作にはチャンドラーへの、そして「長いお別れ」への深いリスペクトが感じられる。そのクラムリ―も何年か前に、逝ってしまった。ホンモノのハードボイルドを描く作家が昨今は少なくなった。寂しいことである。2024/05/17
uchiyama
2
これは私は全然ダメでした。感傷的なとこだけ踏襲した(でもやたら無神経な)チャンドラーもどき。なにより、リアルにしたいためなのか会話のやりとりがくどく、聞き手がおんなじことを問い返したりするのが、テロップ頼みな反射神経の鈍い芸人みたいだった…。2024/08/05