内容説明
アフリカの野生動物たちの運命は現代人の良心にかかっている―野生動物の行動研究の草分けとして名高いG・シャラー博士が1960年代後半、野生動物の宝庫セレンゲティ・ナショナルパークを訪れ、世界で初めて3年にわたる本格的なライオンの野外調査にとりくんだ。サバンナの土埃と茫漠とした時間のなかでひたすら待ち、動物たちの行動をつぶさに見つめ、思索し、あるときは個々の動物と精神的な交わりを持った稀有な体験をつづる。
目次
1 季節
2 プライドの生活
3 近隣の争い
4 放浪者たち
5 狩る者と狩られる者
6 家族の記録
7 かさぶた耳
8 謎のネコ
9 リカオン
10 危険な捕食者たち
1 過去への歩み