内容説明
情熱的な中年女性クララ・ヴェルドは、ニューヨークに四番目の夫と住み、ファッション関係の仕事をしていた。いつも洗練された身なりの彼女には、最初の結婚の前からイシエルという恋人がいて、彼からもらったエメラルドの指輪をいまも変らぬ愛のシンボルとしていた。ところが、その大事な指輪が紛失して…。ノーベル賞作家が贈る、ウィットあふれる愛の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
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ファション業界で働く女性クララと、外交の専門家イシエルの陰影に富んだ関係を描く小説。2人はお互いに惹かれあっており、男女の仲になっているのだが、結婚しているわけではない。クララには4人の夫がいて、イシエルにも3人の妻がいる。ソウルメイトと呼べるつながりで、お互いに悩みがある時などに会って、胸襟を開いて話をする。イシエルがクララに送ったエメラルドの指輪が紛失ことによって、クララの心が揺れ動く。200ページ程度の短い小説だが、いろいろな要素が詰め込まれて読みごたえがあった。→2016/09/23
整
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哲学的恋愛論、大人の関係・・・2009/06/20