内容説明
『長いお別れ』のギムレット、『マルタの鷹』のマンハッタンあるいは『白昼の悪魔』からはマチーニ。ウイスキイならホームズのスコッチ、アーチャーのアイリッシュ、そしてマイク・ハマーのバーボン。メグレのカルバドスもマープルのシェリー酒も…。ジンもウォッカもブランデーもワインも…著者のちょいと無頼な語り口に乗ってありとあらゆる酒がミステリと絡みあいながら続々と登場。ミステリ・ファンでなくても充分に楽しめる、酒浸しの一冊!
目次
マーロウとギムレット
スペードのラムなど
メグレのカルバドス
マープルのシェリー酒
悪党パーカーのウォッカ
ボンドとヘイグ
アーチャーとアイリッシュ
ホームズとウイスキイ
マイク・ハマーとバーボン
マイク・ハマーとビール
カウフマンのナポレオン
チャンと老酒など
ジャック・ダニエルズはお好き?
ポアロとマチーニ
ワインのワイルド・ターキー
ゴーリキー・パークでポートを
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
23
昔紛失して昨日また手にした作品。買ってきてパラパラと読んでしまった。ミステリーに出てくるお酒をバー酒虎伝のマスターが作ってくれる、という短編?なのかな。翻訳家小鷹信光さんは下戸だからワイングラスで飲む酒はワインだと勘違いしてるとか、「深夜プラス1」で飲むパスティスはごちゃまぜという意味のリキュールとか、翻訳家木村二郎さんの大根おろしを入れたブラディメリーとか、早川書房の西武線組の二人の編集者とか、かなり内輪話なんだなという感じ。手引書としてとっておく。2019/10/24
片雲さくら
0
お酒とミステリのバイブル。氏がアル中になったのも、これだけの愛情を持っていれば当然だったのかな。イラストのち密さに見入ってしまう。2013/10/27
garyou
0
ミステリマガジン連載中にもちよこちよこ読んでゐた。カルバドスのこと、スコッチとバーボンのちがひ、ジャック・ダニエルズのことなど、この連載で学んだ。最近また家で飲むやうになつてしまつたのだが、こんなバーがあつたら行つちやふなあ。2012/03/25