内容説明
ソ連要人がリムジーン備えつけの電話で交うゴシップ、リビア政府から出先機関へのテロ指令、ジェーン・フォンダら反戦運動家の通話…NSAの巨大な耳はあらゆる情報をとらえる。規模、予算ともにCIAを上回るこの米国最大の情報機関は、その任務ゆえに厳重な秘密のベールに包まれてきた。著者は綿密な調査にもとづき、その歴史、組織、先端技術を駆使した情報収集・暗号解読の方法、さらに、日本の前線基地における活動など、驚くべき全貌を明らかにした。米政府、マスコミを震憾させた話題の書!
目次
1 ひそやかな誕生
2 暗号―対日戦争勝利の鍵
3 巨大電子情報機関の内側
4 続発した裏切者たち
5 世界を覆う巨大な“耳”
6 極秘盗聴作戦
7 秘密の壁に生じた亀裂
8 イギリス機関との繋がり
9 脅威―民間の暗号研究
10 越えてはならぬ深淵