内容説明
半世紀あまりのあいだに驚異的な発展をとげてきた航空業界は、いま、かつてないほど深刻な経営危機に直面している。この危機の誘因となったのは、1970年代のオイル・ショック、そして規制緩和運動の拡がりであった。しかし、その背景には、航空業界独特の諸事情が複雑に絡んでいる。エアラインが自国の野望と密接に結びつきつついかに成長してきたか、世界の政治・経済・社会にどのような影響を与えてきたか―独自の方法でエアラインの歴史をひもときながら、著者サンプソンは、カルテル問題、熾烈な路線獲得競争、複雑な政治的かけひき等、航空業界の実態に鋭いメスをいれる。
目次
第1部 空が開かれる(空の帝国主義;空の征服者たち;平和時への羽ばたき;世界一周航空路へのレース;消え去ったインペリアルの威光;分裂したヨーロッパ諸国;ジェット機と団体旅行;黒い空と白い空)
第2部 空が閉じられる(ジャンボ機の時代;規制緩和推進者;レイカー航空対カルテル;東風;欧州カルテル;007便;ダビデとゴリアテ;空に自由はあるのか)
-
- 和書
- 子どもの保健 (第4版)