感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
燃えつきた棒
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井上ひさしの『芝居の面白さ、教えます 井上ひさしの戯曲講座 海外編』で、本書収録の「思い出のブライトン・ビーチ」が紹介されていたので手に取った。 前に『おかしな二人』を読んだときは、たしかに面白かったのだが、読んだ後に何も残らないスナック菓子のような作品だと思ったが、本書の「映画に出たい!」と「思い出のブライトン・ビーチ」はいたく気に入った。 他の作品も読んでみたくなった。/ 「映画に出たい!」: リビー:ニューヨークに住んでいる二十歳位の女の子。十六年前に家を出て行った父・ハーブに会いに来て、同居→2024/06/23
natsuko.M
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映画に出たい!はスランプ気味だった作家が幼い頃に別れた娘との突然の再会と彼女との親子関係を自覚することにより、再び前を向いて歩き出すお話。思い出のブライトン・ビーチはユダヤ人の家族が貧乏と戦いながら、忘れかけていた大事な家族の絆、愛情を自覚し、幸福を手に入れるお話。どちらも読み終わった後、心が温かくなります。思い出のブライトン・ビーチに登場するユージンがとても可愛らしく、好きなキャラクターでした。2016/11/15