海外SFノヴェルズ<br> 悠久の銀河帝国

海外SFノヴェルズ
悠久の銀河帝国

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  • サイズ B6判/ページ数 389p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784152020741
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

内容説明

遙かなる未来、地球は砂漠に覆われ、以前は隆盛をきわめていた世界各地の都市も無人の廃墟と化している。かつては宇宙を自由にかけめぐり、華麗なる文明を築いていた人類もいまは見る影もなかった。ただひとつダイアスパーだけが最後の都市として、ほそぼそと生き延びていた。永遠の生命をもっているダイアスパーの住人は、すべての労働を機械にゆだね、安楽で満ち足りた日々をすごしている。だが、ダイアスパーで七千年ぶりに生まれた子供アルヴィンは、変化のない生活に飽きたらず、外の世界を探険しようと都市の境界をめざしていくが…。巨匠クラークの名作『銀河帝国の崩壊』を第1部とし、クラークの描いた壮大な世界を、ハードSFの第一人者ベンフォードがあらたに展開した傑作未来叙事詩。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

11
作者は第二次大戦前に構想した『銀河帝国の崩壊』を戦後『都市と星』として物語豊かに書き直した。一方本書は前者の続編を物理学者で作家のG・ベンフォードに任せ、別のバージョンとして合本された。ダイアスパー、リス、ヴァナモンドを進化論の知で支えた明快な前半の物語は、別の作者による後半で、進化論という知的土台の象徴である遺伝子コードの保管庫を焼かれ、「狂った頭脳」と戦う主人公を孤独に追い詰める。その最中、晦渋な文体で描かれる世界は、他のSF世界(オールディズ、ニーヴン)に繋がるような新たな構造にシフトし始めている。2023/09/23

tomosaku

2
(2005年読了)この本は、前半がアーサー・C・クラークの「銀河帝国の崩壊」(Against the Fall of Night)で、それを継ぐ形で続編を執筆したグレゴリイ・ベンフォードの後半が付いて、「悠久の銀河帝国」(Beyond the Fall of Night)という1冊の本になっている。/前半。数億年後の未来、まるで現在の地球と連続しているとは思えない遠い未来の話しの本書は、様々なテクノロジーや人間の思想がある意味でどれも突飛だ。(続→2005/01/30

めぐみこ

1
無鉄砲で好奇心旺盛なアルヴィンが、停滞した不死の都ダイアスパーから飛び出す第一部は、ドキドキ、ハラハラの冒険譚。頭の固い大人たち、辿り着いた先の異文化、信じていたモノが覆る瞬間…ジュブナイルとして人気だったのも納得。ところが第二部で、わくわく感は全てしぼんでしまう。正直そんな後付設定(?)いらなかった。2017/12/22

sanewo

0
昔読んだ1999/01/01

aki

0
あんた、それはやったらあかんやろ、と思わず声が出てしまった。クラークの傑作『銀河帝国の崩壊』と、ベンフォードの書いた続編を合わせた合体モノ。ベンフォードの続編が始まった途端の掟破りに唖然、呆然…そして怒り。クラークと元作品に対するリスペクトが、まったくないやろ。世界観もコンセプトも引き継いでいないし。ところが、物語自体は、そこそこおもしろく、それなりに楽しんでしまった。この世界は、どちらかといえばオールディスの『地球の長い午後』に近い。ベンフォードのオリジナル作品として発表したほうがよかったんちゃうの。2019/05/12

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