内容説明
ご主人様はいったいどうしたんだろう？夏別荘に残された電気器具たちは、帰ってこないご主人様をたずねて、はるか大都会をめざし、野をこえ川をこえ、冒険の旅にでたが…。イギリスＳＦ賞、ローカス賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
酔花
5
別荘に長い間置き去りにされていた電化製品たちが主人を探しに旅に出る。シンプルなストーリーにはシンプルなテーマが似合う。本作ではモノを大事にしよう、だ。SFプロパーが手掛けただけあって細やかな設定が光る。そうした積み重ねがあってこそ、優れた児童文学が生み出されるのだろう。次作では火星に行くらしいがどうやって電化製品が地球を飛び出していくのか今から気になる(笑)2014/11/05
chocolat
2
とても可愛らしいSFファンタジー。5台の電気器具たちがご主人を探して旅する冒険は、ユーモアに満ちていた。私が思っていた結末とは違ったけれど、読み終えた時は何だかとっても幸せな気持ちでした。今日はいい夢見れそうな気がする。2010/01/20
源次／びめいだー
1
１９８２年星雲賞（海外短編）。面白かったです。2024/02/22
arekcey
1
児童書ということになっているがディッシュらしくそこかしこに隠しきれないセックスの匂いが漏れ出ている。浅倉さんも、吾妻ひでおもそんな事は分かっていながらぐるになって子ども向けの本という体裁を保っていた。2019/11/30
サト
1
すごく有名らしい海外児童文学。別荘に置き去りにされた家電たちが、ご主人を探しに行く。五台の電化製品が擬人化され別荘から森を通り街へ出てご主人のマンションを目指す。小さい頃に読んでいたら思い出深いものになっていたのかもしれない。トースターという電化製品は必需品ではないが置いてあるととても余裕があるように感じる。経済的にも精神的にも余裕のある者の持ち物だ。2015/11/19
