出版社内容情報
高齢者施設内の開発を巡って住民は反発していた。ある日、経営者が殺害され、推理好きの住民が集う「木曜殺人クラブ」が動き出す
【目次】
内容説明
高齢者用高級施設〈クーパーズ・チェイス〉には、未解決事件を推理して楽しむグループがあった。その名も〈木曜殺人クラブ〉。メンバーは元精神科医のイブラヒム、元労働運動家のロン、元看護師のジョイス、そして経歴不詳のエリザベスだ。ある日、施設の共同経営者のひとりが殺され、メンバーは事件を解決しようと、地元警察の刑事や巡査から巧みな話術で情報を聞き出そうとするが…全世界1500万部突破の傑作ミステリ。
著者等紹介
オスマン,リチャード[オスマン,リチャード] [Osman,Richard]
1970年イギリス生まれ。BBCのバラエティー番組のプレゼンター、コメディアンとして活躍。2020年に本書『木曜殺人クラブ』で小説家としてデビュー。全英図書賞の年間最優秀著者賞を受賞した
羽田詩津子[ハタシズコ]
お茶の水女子大学英文科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
502
気になっていたシリーズが文庫化されたので、すぐに購入はしていたが読み終わったのは今になってようやく。キャラクターの魅力やテンポの良い会話は申し分ないが、謎解きとしてはややパンチが弱い。素性がイマイチはっきりしないエリザベスが、よくわからないコネクションを利用して一段飛ばしで調査を進めていくので、事件調査のスリルはまったくない。シリーズが続いて人物の魅力が減じてくると、中盤の中弛みが強くなりそうな印象。犯人の設定も、一作目でこのカードを切ってしまうと、次作以降大丈夫か?と思う。刑事コンビは好き。2025/10/29
Shun
32
シリーズ1作目が文庫化。「木曜殺人クラブ」とは目を惹くタイトルだが、高齢者用施設の入居者たちが未解決事件を推理して楽しむための木曜日の催しのこと。こんなテーマを嬉々として余生の楽しみとするお年寄りたちだが、現役時代はそれぞれが各分野のプロフェッショナル。唯一人クラブの主導的立場のエリザベスだけは経歴が明かされず、時折見せる非凡な駆け引きの手腕から相当なやり手だったことが窺えるくらいである。自ら老人アピールをし相手を油断させたり警察すら協力者に引き込む。侮っていたらそれは既に彼女の術中にあるということだ。2025/08/17
ちえり
18
Netflixで視聴。吹き替え版。やっぱりすごい高級老人ホーム!さすがイギリス。ストーリーは映像化にあたってかなりコンパクトにされた感じ。そのおかげでテンポ良く進み、読書中感じた冗長的な描写もかなりカットされ、良かったと思う。ジョイスがしょっちゅう焼いているケーキが、残念ながらワタシにはあまり美味しそうには見えなかった。デカすぎるせいかも。2025/09/02
kaoriction
16
Netfrix映画を観て原作があると知り読んだ。著者デビュー作でイギリスでは異例のスピードで100万部を突破。全英図書賞の年間優秀著者賞も受賞したという。これは映像化あるあるで、原作の方が良いパターン。ただ、中盤以降は映画より入り組んだ事件が背景にあり、ペニーの秘密もなんだかスッキリしなかった。とはいえ映画も原作もシリーズの続きが楽しみではある作品。とにかく元気で楽しそうなジジババ四人組。ジョイスの作るケーキが美味しそうったらありゃしない。そして、どんなことがあろうとも、かなしいかな人生は続くのよね。2025/09/21
Olive
12
ジャケ買い。「まぁ可愛らしい表紙」と買ってしまった。そしてNetflixも見てしまった。 人生の第一線を降りた人達のするどい推理と行動力を描く小説だが、単なるミステリに留まらず、(人は何人か死んでいるが)ヒューマンドラマのような感覚で読める。それぞれ専門分野をもっていた異色の4人、キャリアもすべてちぐはぐで、だからこそ面白く仕上がっているのかも。他のシリーズも出ているようだ。読んでみよう。 旅先に持って行って正解。折りしも台風直撃の箱根で温泉宿に閉じ込められて読んだから、更に面白く感じたのかも。2025/09/06
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