出版社内容情報
殺人鬼ジェレミーが死体に残した次の殺人のヒント。それは解剖学者レンへの挑戦状だった。解剖学者と殺人鬼の頭脳対決の幕が開く
内容説明
ルイジアナ州ニューオーリンズ。解剖学者レンは警察とともに、沼地に死体が遺棄される事件の捜査を行っていた。その手口から、かつて街を震撼させた連続殺人鬼が甦ったと噂になり、住民の警察への不信感は増していた。解剖によって新事実が明らかになるなか、レンは死体から謎の紙片を発見する。これは殺人鬼からの挑戦状なのか…。レンをあざ笑うかのように繰り返される凶行。解剖学者と殺人鬼の頭脳対決の行方は―
著者等紹介
アーカート,アレイナ[アーカート,アレイナ] [Urquhart,Alaina]
米国マサチューセッツ州ボストン出身。解剖技師として働きながら、人気犯罪ポッドキャスト“Morbid:A True Crime Podcast”の共同司会社を務める。刑事司法、心理学、生物学の学位を取得したのち、2022年に本書『解剖学者と殺人鬼』で作家デビューし、“ニューヨーク・タイムズ”ベストセラーに4週連続ランクインするなど高い評価を受ける。ボストン在住
青木創[アオキハジメ]
1973年生、東京大学教養学部教養学科卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
67
殺人鬼ジェレミーと解剖医レンの視点で交互に語られるストーリー。現場に残されるのは凄惨な死体と殺人鬼からの挑戦的なメッセージ。それを読み取り次の殺人を止めることはできるのか?レンとジェレミーの頭脳戦の行方は?ハラハラ感が心地よいサスペンス。沼地へ遺棄される死体。その手口からかつて街を震撼させた連続殺人鬼が甦ったと人々は恐怖する。遺体を解剖する事で何とか糸口をつかもうとするレンだが・・。ゲーム感覚で人を殺すジェレミーとレンとの浅からぬ因縁。謎が残るラストに少し不完全燃焼だがシンプルで読みやすい物語を楽しめた。2023/12/31
星落秋風五丈原
27
交互視点ですよね。確かに読みづらいと感じる人もいるかも最初っから犯人わかってるパターン。2023/12/17
えつ
19
タイトル通り、解剖学者のレンと殺人鬼のジェレミーの視点で交互に描かれている作品。犯人は最初から分かっているパターンのやつ。慣れるまでは少し読みづらさがあったかな。第二部になってからは衝撃?の事実が発覚して、少し楽しくなってきた感じも。ただ、ラストがなぁ…拍子抜けというか…ここで終わるの?ってなったね。これ、続くのかなぁ?続いたとしても続き読む?どうだろう?あー、でも、ジェレミーの残虐さは嫌いじゃない。グロさは良かった。2024/01/30
スイ
10
連続殺人犯と、被害者の検死をしている解剖学者の視点から交互に語られるのだけど、殺人犯側のあまりの身勝手さにイライラしていた。 が、おっ?という展開になり、そこからは面白かった。 しかし最後のあれはそう上手くいくものだろうか…。2024/03/18
旅猫
9
タイトル通り解剖学者と殺人鬼(そういえば原題と逆の並びなのね)の視点で交互に進んでゆく。二つの物語が交差するくだりが実に面白い。ミステリとしてはどうかとは思うけれど、私はこのラストも嫌いじゃないな。2024/03/12