出版社内容情報
娘は普通の子ではない。母親の予感はやがて確信へと変わっていき、平和なはずの家庭は悲劇の道へ――海外書評誌絶賛のサスペンス
内容説明
これはブライスという女性の手記だ。夫との出会い、幸福な結婚、そして娘ヴァイオレットの出産。彼女の時折見せる敵意に違和感を覚えながらも子育てに励むブライスだったが、母娘の関係は日に日に悪化していく。そして家庭内の不穏さは、ある事件をきっかけに頂点に達し…異様な語り口によって紡がれる文章は、恐るべき幕切れにいたるまで読者の心をつかんで離さない。各誌で絶賛された心理サスペンスの新たなる名作。
著者等紹介
オードレイン,アシュリー[オードレイン,アシュリー] [Audrain,Ashley]
カナダ出身の作家。PR会社や、出版社の広報担当を経て、2021年に『衝動』で作家デビューし、高い評価を得た。トロント在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
myon
19
自分の娘は生まれながらの異常者なのでは、という不安。子育てへのプレッシャーと自信の無さからくる母親の揺れ動く心理状態が、1人称で綴られていく。子育ての過程で感じるちょっと変わった我が子への違和感が心理サスペンスとなっていて、興味深く読んだ。英米の書評で絶賛されたのも納得。2021/12/06
星落秋風五丈原
18
いやーこわい娘ですよ。一気読みしちゃった。2021/09/09
ERI
4
こういう子供は確かにいる…意図も簡単に気に入らない相手を排除する邪悪さ…どう対応すれば良いのか…彼女にとって母もサムもジェマもジェットも要らない相手だった2021/11/20
かりめろ
4
女性なら〝あるある〟の母と娘の相克。怖くて、気持ち悪くて、一気読み。2021/09/10
dokai
2
純粋無垢な少女の裏の顔,女性心理の描き方、しかしストーリーは印象強く残らなかった。2021/09/11