出版社内容情報
教え子の殺害は本当に熊によるものなのか?生物情報学者のクレイは偽装を見破り、背後にいる恐るべき殺人鬼の存在に迫るが……。
内容説明
モンタナ山中での調査からモーテルに戻ってきた生物学者セオ・クレイは、突如警察に拘束された。かつての彼の教え子が、無残に切り刻まれた死体となって近隣で発見されたのだ。セオの嫌疑はすぐに晴れ、検死の結果、犯人は熊とされた。だがセオはその結論に納得せず、独自の調査を始めるのだった―カオスの中に秩序を見出す!生物情報工学を駆使して事件を解決する天才教授セオ・クレイの活躍を描く、シリーズ第一弾。
著者等紹介
メイン,アンドリュー[メイン,アンドリュー] [Mayne,Andrew]
マジシャン、イリュージョン・デザイナー、作家。十代の頃よりサーカス付のマジシャンとして活躍。かのデイヴィッド・カッパーフィールドに次ぎ、史上二番めの若さで世界ツアーに出たイリュージョニストとして知られる。ミステリ作家としても十作を超える著作があり、Jessica BlackwoodシリーズのBlack Fallはアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀ペーパーバック賞にノミネートされた
唐木田みゆき[カラキダミユキ]
上智大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆいまある
98
変人コレクターとしては、生物学者の大学教授が殺人事件に巻き込まれ、科学の力で事件を解決と聞いたら読まずにはいられない。新しいヒーロー、セオ・クレイ。車は格好いいが本人は不器用。かつての教え子の事件に不審なものを感じ、大学の仕事をほっぽってどんどん警察のシマを荒らしていく。前半はまあまあ読める。後半、話が突拍子もなくなり、そもそもの動機だとか心理描写もなく、繋がりも曖昧で支離滅裂になっていってドンパチして終わり。えーと、着眼点は面白いんだけどもう少し話の骨格というのを考えて書いてくれんかね。でも続き読みそう2020/08/02
papako
74
みさんのレビューで気になっていたので。楽しかった!教え子が熊に殺された?射殺された熊と死体に残っていた遺伝子が別の熊のものだった。殺人者の意思を感じた主人公セオ・クレイは生物学的システム?を駆使して殺人事件を追う。学術的な視点で行方不明事件から死体にたどり着く前半、そして後半はヒロインも登場して一転マッチョなアクション小説になる。盛りだくさんでご都合主義で行き当たりばったりなんだけど、めんどくさそうな主人公の性格も合わせて楽しめました。もうちょっと犯人像を描いてくれたらよかったのにな。2020/01/21
あっちゃん
71
てっきりマッチョな生物学者かと思ってたら、だいぶ違う主人公キャラ(笑)捜査も行き当たりばったり的で、お人好し!ただただ一生懸命な主人公に母性本能が刺激される?犯人はサイコパスで死体の山にも圧倒される展開で続編も読んでみるか( ̄▽ ̄)2022/05/06
泰然
56
典型的な真犯人探しのミステリながら、著者のサイエンス好き精神と波乱満載のオルタナティブ・ディテクティブの物語だ。主人公のセオは野山でのフィールドワークと、最先端の計算科学も駆使する生物情報工学者で、ある日彼のかつての教え子が熊に惨殺されたとの検死結果に疑念を抱くのだが…。本書の読みどころは犯人、被害者、探偵の関係を自然生態系調査のような視点で織り成すところと、若くて優秀な頭脳の科学者だが、決して「狩人」ではない「ヘタレ変人的」な主人公がサイエンスの薀蓄と共に犯人に迫る過程だろう。そして探偵は矢張りモテる。2020/05/24
yukision
53
生物学の教授が熊に殺されたとされる教え子の死に不審を抱き,独自に捜査する。生物学と情報工学の知識を駆使するところは新しいが,そんなに簡単に死体が見つかるのか,など,ふと疑問も湧いてくる。シリーズ化されているようなので,目に留まったら続編も読んでみようか。2019/11/21
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