内容説明
ヴェトナム戦争をテーマにした映画の撮影に立ち会った大尉は、思わぬ怪我をした。病室でひとり横たわる彼は、南ヴェトナムの秘密警察で行なった拷問のことを思い起こし苦悩する。そして退院して西海岸に戻ったとき、将軍はついに反攻計画を実行にうつそうとしていた―。ふたつの信条、ふたつの世界のあいだで常に揺れつづけるスパイを待つ運命とは?ピュリッツァー賞など八の文学賞に輝いた驚異の世界的ベストセラー。
著者等紹介
ヴィエト・タン・ウェン[ヴィエトタンウェン] [Viet Thanh Nguyen]
1971年、ヴェトナム生まれ。1975年に家族とともに渡米。カリフォルニア大学バークレー校で英文学と民族研究を専攻し、英文学の博士号を取得。現在、南カリフォルニア大学で教鞭を執る。2015年に発表した初のフィクション長篇である『シンパサイザー』は、ピュリッツアー賞、アメリカ探偵作家クラブ賞をはじめとする八の文学賞を受賞し、三十超の有力メディアの年間ベスト・ブックに選出された。2017年に発表した短篇集The Refugeesも高く評価されている
上岡伸雄[カミオカノブオ]
学習院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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