内容説明
小児性愛者の会合に潜入するためホフマンはアメリカへ向かう。グレーンス警部は世界8カ国の警察と共に、ホフマンからの連絡を待っていた。だが、犯罪組織リーダーの狡猾な罠にはまり素性を暴かれてしまった。ホフマンは薬をもられ、身体の自由を奪われてしまう。果たしてホフマンは、一斉逮捕の時間までに、リーダーの正体を暴くことができるのか。そして、最後にグレーンスがたどり着いた驚愕の真実とは。
著者等紹介
ルースルンド,アンデシュ[ルースルンド,アンデシュ] [Roslund,Anders]
スウェーデンの作家。1961年生まれ。ジャーナリストとしての活動を経て、作家ベリエ・ヘルストレムとの共著である『制裁』で2004年に推理作家デビュー。北欧ミステリの最高峰である「ガラスの鍵」賞を受賞した。『三秒間の死角』(2009年)で英国推理作家協会(CWA)賞を受賞したほか、日本では『熊と踊れ』(2014年、ステファン・トゥンベリとの共著)で『このミステリーがすごい!』、「ミステリが読みたい!」などの年間ミステリランキング一位を獲得し、国際的に高い評価を得ている
清水由貴子[シミズユキコ]
上智大学外国語学部卒、英語・イタリア語翻訳家
下倉亮一[シタクラリョウイチ]
スウェーデン語翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
63
今回追うは、小児性愛者グループ。覚悟を決めて読むべし。ピート登場前のシリーズと融合したかのような、超重量級社会派とエンタメのバランスがよかった。グレーンスの内面と変化が丁寧に描かれ、ぐっと引き込まれる。嫌いになったり、見直したり、心配したりと、忙しいシリーズ主人公なことだ。本作では愛しくなったぞ。ピートで引っ張るネタも新たに出てきたし、まだまだ続いてほしい。2023/07/06
mayumi
32
事件は解決したのに、予想もしなかった結末に絶望的な気持ちになってしまった。あの家族は今後どうなってしまうんだろう。真実を知った時、少女の心は壊れてしまうのではないか。「制裁」や「死刑囚」を読んだ時のような重苦しさを感じた。ただ、グレーンス警部は一歩前に進めたような気もする。そしてソフィアの過去も気になるところ。2023/06/29
み
27
何てヤなテーマでしょう。最後の一人には、(o_o)今作は、ホフマンさん抜きの作品に空気が似てます、ホフマンさん登場しなくても良かったような。2023/07/01
tom
24
グレーンスとホフマンは、幼い少女に対する性的虐待を楽しむ連中を追いかけ、みごとに逮捕、裁判にかけることを達成する。ついでに、グレーンスは驚くべき中心人物を探し出し、さらに自分の過去とも和解する。これでこれは良かったのだけど、とにかく少女に対する虐待と加害者の言葉の数々、これが不快うっとおしい。こういう行為のおぞましさが先に立つ。こういうことが、今現在も「ここ」にあるということがおぞましい。2023/11/11
Satoshi
13
三日間の次は三年間とえらく長くなったが、タイムリミットが3年になったわけではなく、失踪事件が死亡認定され、操作終了にいたる期間。潜入先は幼児性愛者集団となかなか外道な連中。グレーンスも感情的に捜査に取り組むが、ピートによる潜入捜査が必須となる。虐待描写は読んでられないレベルで、流石のピートでも演じきれないのではと思っていたら、下巻ではピンチの連続。展開が早く、楽しみながら読めたが、このネタもこれ以上は続けられないだろうな。2023/11/24
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