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ハヤカワ・ミステリ文庫
死体泥棒

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151815515
  • NDC分類 969.3
  • Cコード C0197

出版社内容情報

出来心で盗んだ麻薬をきっかけに、俺は窮地に陥る。ブラジルのベストセラーサスペンス

内容説明

俺の目の前で自家用飛行機がパラグアイ川に突っ込んだ。駆けつけたが、パイロットの青年は死んでしまう。俺は機内にあったコカインを盗んで現場を去った。それでしばらくは楽な生活が送れるはずだった。だが、欲を出した仲間のせいで俺はギャングに借金を負ってしまう。なんとか金を工面しようとする計画は、思いもよらぬ道をたどり―。ドイツ・ミステリ大賞第一位!ブラジルの人気作家が放つベストセラーサスペンス。

著者等紹介

メロ,パトリーシア[メロ,パトリーシア] [Melo,Patr´icia]
1962年ブラジル、サンパウロ生まれの作家、戯曲家、脚本家。8冊目の著作にあたる『死体泥棒』は、ドイツでベストセラーとなり、ドイツ・ミステリ大賞(翻訳作品部門)第一位に輝いた。スイス在住

猪股和夫[イノマタカズオ]
1954年生、静岡大学人文学部卒、独文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

58
「同じ穴のむじな」の話だと思った。語り手の”俺”は自家用機が墜落するのを目撃し、駆けつけるとパイロットの死体とコカインを見つけ、コカインを持ち去るが、それがギャングに追われることとなる。”俺”が一番の悪党で、前半は事件を俺一人が抱え込んで進むが、後半事件が明らかになると、恋人の警察官や仲間を巻き込んでの悪事の連鎖。南米の陽気な人種のせいか、描写に陰湿さはなく笑ってしまうところもある。短い長編?の中にこれらの要素が詰め込まれたとても面白い小説だった2016/05/01

うたかたの日々

29
文化の違いか、それぞれの人物の身勝手さに、うんざりさせられながらも、犯罪が成り立つのか展開が面白く、翻訳も良くてぐいぐい引き込まれました。終わり方も国民性が現れているのか?2020/02/29

sora

25
ブラジル人女性作家兼戯曲家兼脚本家の書いた「なんでもあり」の話です。倫理とか、罪悪感とかなんて、一切関係ない人物がわんさか出てきます。こういうところは、理解できないけれど、読んでいくと「ふーーーーん、そうなのか、まぁ日本じゃないものねぇ」ぐらいで感じて、許してしまうから不思議です。2016/04/30

M.I

18
自分はどうもバッドエンドが好きらしい・・と「シンプルプラン」を思い出したのだった・・空気が揺らめく熱波と湿気、貧困と暴力と歪んだユーモアはいい感じだった2016/02/07

わたなべよしお

17
うーん、まあ、こんなものかなぁ。どうしてドイツで、受けるのかなぁ?ドイツのミステリー大賞受賞作だそうだけど。勿論、全然、悪くはないし、「日常」みたいなものをとても上手に描いている。単に私の好みじゃないということかな。2016/02/11

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